鈴鹿でのF1日本GP開催延長 2024年シーズンまで実施

2021.04.24 自動車ニュース bg
2022年に開業60周年を迎える鈴鹿サーキット(写真)で、2024年までモータースポーツ最高峰のF1レースが行われることが決まった。コロナ禍を受けて、10月10日に予定される今年のF1日本GPの詳細については現在調整中。咋2020年は中止となっているだけに、ホンダ最後の年、何とかその勇姿を目に焼き付けたいところだが……。写真は2019年のF1日本GP。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
2022年に開業60周年を迎える鈴鹿サーキット(写真)で、2024年までモータースポーツ最高峰のF1レースが行われることが決まった。コロナ禍を受けて、10月10日に予定される今年のF1日本GPの詳細については現在調整中。咋2020年は中止となっているだけに、ホンダ最後の年、何とかその勇姿を目に焼き付けたいところだが……。写真は2019年のF1日本GP。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)拡大

本田技研工業と、鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは2021年4月24日、同サーキットで開催されるF1日本GPの契約を3年間延長し、2024年までとすることを発表した。

会見に臨む、モビリティランドの田中 薫代表取締役社長。「カーボンニュートラルの時代になっても(ホンダの企業活動にとって重要なフィールドである)鈴鹿サーキットの存在意義は変わらない」などと、その将来性の高さについても言及した。
会見に臨む、モビリティランドの田中 薫代表取締役社長。「カーボンニュートラルの時代になっても(ホンダの企業活動にとって重要なフィールドである)鈴鹿サーキットの存在意義は変わらない」などと、その将来性の高さについても言及した。拡大
本田技研工業のブランドコミュニケーション本部モータースポーツ部部長を務める長井昌也氏。「(F1撤退が決まっているホンダは)今後モータースポーツとどう関わっていくのか?」という質問に対して、「来年以降についてはこれから考えていく。ファンがどう楽しめるかを中心に、推進していきたい」などとコメントした。
本田技研工業のブランドコミュニケーション本部モータースポーツ部部長を務める長井昌也氏。「(F1撤退が決まっているホンダは)今後モータースポーツとどう関わっていくのか?」という質問に対して、「来年以降についてはこれから考えていく。ファンがどう楽しめるかを中心に、推進していきたい」などとコメントした。拡大
「Honda日本グランプリレース」のロゴ。2021年シーズンはホンダがタイトルスポンサーになるものの、地上波のテレビ放送の予定はないとのこと。
「Honda日本グランプリレース」のロゴ。2021年シーズンはホンダがタイトルスポンサーになるものの、地上波のテレビ放送の予定はないとのこと。拡大

ホンダ最後の2021年は「Honda日本グランプリレース」として

世界屈指のチャレンジングなコースとしてドライバー、ファンから支持される鈴鹿サーキット。F1の舞台となったのは、初開催の1987年から数えてこれまで31回。延べ800万人以上が足を運んだという、日本を代表するモータースポーツの“聖地”である。F1との契約は今季限りだったが、この度、2024年まで3年間の開催延長が決定したという朗報が届いた。

さらに今季の第17戦として10月10日に決勝が行われる予定のGPでは、ホンダがタイトルスポンサーとなり、「Honda日本グランプリレース」として開かれることもあわせて発表された。

ただし、コロナ禍を受けて、例年なら3月には告知されているチケット販売の詳細については現在調整中とのこと。報道向け発表会に立ち会ったモビリティランドの田中 薫代表取締役社長は、「感染対策など各行政機関とともに万全の準備を進めているが、チケットなどの詳細については今しばらく時間を頂戴したい」と説明した。

2021年のF1は開幕から2戦を終え、先のエミリア・ロマーニャGPではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが早々に今季初優勝し、チャンピオンシップでも首位ルイス・ハミルトンに1点差で迫る接戦を繰り広げている。ホンダはF1参戦最後の年に、悲願のタイトル獲得に向けて好スタートを切ったばかりだ。また鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)の卒業生でもある角田裕毅も、アルファタウリ・ホンダをドライブしルーキーながら初戦で入賞する活躍をみせている。パンデミックにより状況は不透明だが、関係者もファンも、今年の日本GP開催を待ち望んでいることに変わりはない。

(文=bg)

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