ルノーが製品の投入計画を発表 2030年には9割を電動化

2021.05.07 自動車ニュース webCG 編集部
「ルノー・トーク♯1」においてあいさつを述べる、グループ・ルノーのルカ・デメオCEO。
「ルノー・トーク♯1」においてあいさつを述べる、グループ・ルノーのルカ・デメオCEO。拡大

仏ルノーは2021年5月6日(現地時間)、「ルノー・トーク♯1」と名づけられたオンラインでの発表会を開催し、ハイブリッド車をはじめとする製品の開発計画やブランドのビジョンについて説明した。

ルノーは2030年までに販売車種の9割を電動化モデルにすることを計画している。
ルノーは2030年までに販売車種の9割を電動化モデルにすることを計画している。拡大
ルノー初のクーペSUV「アルカナ」には、マイルドハイブリッドモデルとフルハイブリッドモデルがラインナップされている。
ルノー初のクーペSUV「アルカナ」には、マイルドハイブリッドモデルとフルハイブリッドモデルがラインナップされている。拡大
欧州で2021年4月に受注が開始された新型「カングー」。2022年にはフル電動化モデルが追加される。
欧州で2021年4月に受注が開始された新型「カングー」。2022年にはフル電動化モデルが追加される。拡大
ルノーは今後、欧州各国での展開に力を入れるとともに、ブラジルやロシアといった、図で白く示された国々にも投資していくという。
ルノーは今後、欧州各国での展開に力を入れるとともに、ブラジルやロシアといった、図で白く示された国々にも投資していくという。拡大
ルノーはブランドの開放性と透明性を反映した新ロゴも発表している。2022年から段階的に全ルノー車とルノーネットワークへの導入を進め、2024年には全車が新ロゴになる見通しだ。
ルノーはブランドの開放性と透明性を反映した新ロゴも発表している。2022年から段階的に全ルノー車とルノーネットワークへの導入を進め、2024年には全車が新ロゴになる見通しだ。拡大

躍進のカギは「E-TECH」

今回の発表会で掲げられたテーマは、現代的で、環境に優しく、技術中心で、持続可能なルノーブランドのための 「Nouvelle Vague(ヌーベルバーグ=新しい波)」。これまで以上にスマートな日常の乗り物や、より持続可能なモビリティーソリューションを創出することで、ルノーをテクノロジーやサービス、クリーンエネルギーを中心に据えるブランドに変えていくという。

具体的な製品展開としては、2030年にはラインナップの10台中9台を電動化する計画。同時に、新車に占めるリサイクル素材の割合が世界で最も高い自動車メーカーとなるなど、欧州で最も環境に優しいブランドを目指すこともアナウンスされた。

ルノーはこれまで、「クリオE-TECHハイブリッド」「キャプチャーE-TECHプラグインハイブリッド」「メガーヌワゴンE-TECHプラグインハイブリッド」をはじめとする6種の電動化モデルをリリースしており、今後は1.2リッター直3エンジンにモーターを組み合わせた新たなハイブリッドシステムを展開するほか、2022年には最高出力220HPの新型ハイブリッド車を、2024年には同280HPの4WDプラグインハイブリッド車を投入する予定だ。

2021年3月に欧州で受注が開始されたルノー初のクーペSUV「アルカナ」も全車モーターを搭載。パワートレインは1.3リッター直4ターボエンジンをベースとするマイルドハイブリッドと、1.6リッター直4エンジンベースのフルハイブリッドとなっている。また、同年4月に受注の始まった新型「カングー」についても、2022年にはフル電動化したE-TECHモデルを追加発売することが決まっている。

なお現時点での、欧州で販売されているルノー車の電動化比率は25%。フランス国内に限れば「クリオ」の30%をハイブリッド車が占めるとのことである。

その欧州市場では、ルノーはフランス、スペイン、イタリア、ドイツ、英国といった主要なマーケットに引き続き注力。E-TECHを活用して電動化モデルの分野で主導権を握り、Cセグメントと商用車の分野で市場シェアを拡大するための取り組みを強化する。一方グローバルでは、リスクレベルを抑制しながらブラジルやロシア、トルコ、インドといった、将来性のある市場に投資していくという。

(webCG)

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