トヨタが製造工場のカーボンニュートラル達成目標を2050年から2035年に前倒し

2021.06.11 自動車ニュース
トヨタ元町工場における「GRヤリス」生産の様子。同車の開発・製造も「未来を拓く大切なものづくり」におけるチャレンジのひとつだという。
トヨタ元町工場における「GRヤリス」生産の様子。同車の開発・製造も「未来を拓く大切なものづくり」におけるチャレンジのひとつだという。拡大

トヨタ自動車は2021年6月11日、「未来を拓く大切なものづくり」をテーマとする同社の取り組みを、オンラインイベント「ものづくり説明会」で発表した。

トヨタの水素直噴インジェクター。トヨタは燃料電池車にとどまらず、水素エンジンなどを開発し、エネルギーダイバーシティ―に向けて取り組みを行っている。
トヨタの水素直噴インジェクター。トヨタは燃料電池車にとどまらず、水素エンジンなどを開発し、エネルギーダイバーシティ―に向けて取り組みを行っている。拡大

今回、プレゼンテーションを行った同社執行役員の岡田政道氏は、冒頭で「ものづくりは、人の幸せや笑顔、楽しみをつくる」とし、2011年の東日本大震災や2020年の新型コロナウイルスのまん延、2021年の半導体メーカーの工場火災などといった苦境に直面した際の、同社における取り組みを紹介。日本がものづくりに適した場所であることを説明した。

続いてトヨタ自動車東日本の東富士工場(静岡県裾野市)の跡地、約70.8万平方メートルに建設中の「ウーブン・シティ」の映像や水素エンジン車などの例を出し、「ものづくりは期待感あふれる成長分野で、意志ある情熱と行動で未来の景色は変えられる」と語った。

生産現場での作り込みや改善の事例紹介では、水素エンジンの開発における取り組み、「グリーンファクトリーへの道」と題したカーボンニュートラルを目指すものづくりの具体例などを説明。塗着効率95%(従来は同75%)の塗装技術やインモールドコーティングと呼ばれるプレス内着色、シールを用いた塗装レス化、循環型社会実現に貢献するという「KINTO」の中古車におけるリノベーションといった、技術や実例を挙げた。

また、日本古来のからくり技術を応用した無動力装置や、メキシコ工場の車両生産ラインにおける先端技術とTPS(トヨタ生産方式)のコラボレーション例とともに「トヨタらしい人中心の考え方」を語り、カーボンニュートラルに向けたチャレンジへの期待感を表明した。

さらに、同社はこれまで、製造部門におけるカーボンニュートラルの達成目標を2050年としていたが、今回の説明会で2035年に前倒しする目標も発表された。

(webCG)

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