BMW M4クーペ コンペティション(後編)
2021.08.29 思考するドライバー 山野哲也の“目” レーシングドライバー山野哲也が「BMW M4コンペティション」に試乗。前編ではハンドリングについて「簡単には乗りこなせない」とコメントした山野。後編ではスポーティーな走りを支えるパワートレインと足まわりのセッティングについて語ってもらおう。もっと回るはずのストレート6
510PSの最高出力を誇る3リッター直6ターボを搭載したBMW M4コンペティション。「FR(フロントエンジン・リアドライブ)の限界を極めた」と山野哲也が評価するスポーツクーペだ。究極のハンドリングマシンについて、もう少し掘り下げて聞いてみよう。
山野:M4コンペティションに乗っていると、「いろいろなモノを守ろうとしている」と感じます。
webCG:守る?
山野:例えば直列6気筒のエンジンですね。リミッターが早めに利く印象があります。あと1000、1500rpmくらい伸びてもおかしくない。トランスミッションも、シフトショックがすごく小さい。シフトアップも、シフトダウンでも。
webCG:一般ユーザーが乗る市販モデルとして、マージンを大きめに取っているのでしょう。
山野:そうですね。エンジン回転が7000rpmを超えたあたりでカットされるのがもったいない気がします。もっと加速できそうで、実際に大丈夫なんだろうけれど、あえてその先には行かせない。組み合わされる8段ATも、パドルシフトはカチカチとした操作感ですが、ギアの入り方そのものはジェントルです。丁寧にギアを変えて、シフトショックがほとんどありません。コーナリング中、ギアチェンジ時の駆動力変化による挙動の乱れを極力抑えているのでしょう。
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