フォルクスワーゲンID. Buzzプロ(後編)

2025.08.31 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が「フォルクスワーゲンID. Buzz」に試乗。後編ではハンドリング面について語ってもらったのだが、山野の目線は徐々に消費者モードへと突入し……。「買い」と太鼓判を押す理由を聞いてみよう。
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ヤバいくらい曲がる

今回レーシングドライバーの山野哲也が試乗したのは、フォルクスワーゲンの新世代ミニバンたるID. Buzz。専用プラットフォームに最高出力286PSの電気モーターをリアに搭載、後輪を駆動するBEVである。その静粛性の高さと加速性能のよさに続き、ハンドリング面をリポートする。

山野:フォルクスワーゲンID. Buzzは、一般道はもちろん、箱根ターンパイクのようなワインディングロードでも4.7mの全長、2.5t超の車重を感じさせない、ミニバンの概念を変える“走り”を見せるモデルです。

webCG:最大トルク560N・mと、内燃機関なら5リッターV8並みの大トルクをいきなり得られるBEVバスゆえ、厳しい上り坂も物の数ではない、と。ID. Buzzは、リアアクスル上にモーターを積んだ後輪駆動車です。ステアリングホイールを握っていて、駆動系のレイアウトに何かしらのメリットは感じますか?

山野:メリットだらけですね。大きなボックス型のクルマの動力性能を上げるために、フォルクスワーゲンが相当な研究を重ねた成果だと思います。一般的にはFWDやAWDを選択しやすいなか、室内空間の確保からハンドリングまでトータルパフォーマンスを求めたらRWDレイアウトになったということでしょう。ステアリングフィールも含め、“お見事”としか言いようがありません。

webCG:前輪に駆動力の干渉がありませんからね。“曲がり”はどうですか?

山野:ヤバいくらいです。

 
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【フォルクスワーゲンID. Buzzプロのスペック】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4715×1985×1925mm/ホイールベース:2990mm/車重:2560kg/駆動方式:RWD/モーター:永久磁石同期式電動モーター/最高出力:286PS(210kW)/3581-6500rpm/最大トルク:560N・m(57.1kgf・m)/0-3581rpm/タイヤ:(前)235/55R19 105T XL/(後)255/50R19 107T XL(ピレリ・スコーピオンELECT)/一充電走行距離:524km(WLTCモード)/交流電力量消費率:168Wh/km(WLTCモード)/価格:888万9000円

【取材時の電費データ】
テスト距離:254.0km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/消費電力量:--kWh/参考電力消費率:4.7km/kWh(車載電費計計測値)
【フォルクスワーゲンID. Buzzプロのスペック】
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4715×1985×1925mm/ホイールベース:2990mm/車重:2560kg/駆動方式:RWD/モーター:永久磁石同期式電動モーター/最高出力:286PS(210kW)/3581-6500rpm/最大トルク:560N・m(57.1kgf・m)/0-3581rpm/タイヤ:(前)235/55R19 105T XL/(後)255/50R19 107T XL(ピレリ・スコーピオンELECT)/一充電走行距離:524km(WLTCモード)/交流電力量消費率:168Wh/km(WLTCモード)/価格:888万9000円
	
	【取材時の電費データ】
	テスト距離:254.0km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/消費電力量:--kWh/参考電力消費率:4.7km/kWh(車載電費計計測値)拡大