ポルシェが未来のレーシングカー「ミッションR」を発表

2021.09.07 自動車ニュース webCG 編集部
ポルシェ・ミッションR
ポルシェ・ミッションR拡大

独ポルシェは2021年9月6日(現地時間)、電動レーシングカーのコンセプトモデル「ミッションR」を発表した。

 
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ポルシェ・ミッションRは、最先端のテクノロジーおよび持続可能な素材を、モータースポーツへの情熱と融合させたというコンセプトモデル。ポルシェはこれまで、世界中で計30のワンメイクカップシリーズを開催し4400台以上のカップカーを製造・販売しており、今回のミッションRではフル電動カーによるワンメイクシリーズの未来を示すという。

最高出力は予選モードで1088PS。レースモードでは680PSの定出力を発生し、フロントには435PS、リアには653PSのパワーが供給される。バッテリーの容量は約80kW。電気モーターとダイレクトオイルクーリング機能付きのバッテリーセルが備わっており、ディレーティング(熱条件によるバッテリーの出力低下)を回避できる。

静止状態から100km/hまでの加速タイムは2.5秒未満で、最高速度は300km/h以上。サーキットでは、現行型「ポルシェ911 GT3カップ」と同じラップタイムで周回可能とされる。充電能力は最大340kW。わずか15分で残量5%から80%までチャージできるという。

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4326×1990×1190mm。「exoskeleton(エクソスケルトン)」と名づけられた新開発のカーボンルーフ構造を持ち、セーフティーケージとルーフパネルが組み合わされている。ノーズセクションとリアウイングには、ドラッグリダクションシステム(DRS)を備えた「ポルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA)」が備わる。

車体については持続可能性も重視されており、ボディーは主に、亜麻繊維を元とする天然繊維強化プラスチック(NFRP)でできている。このエコロジー素材はフロントスポイラーリップやディフューザー、サイドスカートに使用され、ドアのインナーパネルやリアのバルクヘッド、シートといったインテリアパーツにも採用されている。

車内では、頭部までホールドするレーシーなシートが目を引く。ステアリングホイールスイッチ間に人間工学的に配置されたディスプレイには、レース中の関連データが表示され、ステアリングコラム上のモニターには「サイドミラーカメラ」と「センタールームミラーカメラ」からの画像が映し出される。またシートの右側にあるタッチディスプレイを使用するとドライバーの生体認証データを呼び出すことができ、車内にある多数のカメラを使用してエキサイティングなレースシーンをライブストリーミングすることも可能となっている。

(webCG)

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