ポルシェ911ターボSカブリオレ(前編)
2021.09.30 谷口信輝の新車試乗 最高出力650PS、価格は3000万円以上という「ポルシェ911ターボSカブリオレ」。ワインディングロードで対峙(たいじ)したレーシングドライバー谷口信輝は、この高性能スポーツカーにどんなことを思ったか?見ただけで圧倒される
今回、われらが谷口信輝に試乗してもらうのはポルシェ911ターボSカブリオレ。フランス料理でいえばフルコース、ラーメンでいえば“全部乗せ”に相当する、「すべてがそろっていて最も豪華な911」がこのターボSカブリオレといっていいだろう。試乗車を目の前にした谷口も、その高級感に圧倒されている様子だった。
「いやあ、なんだかどこを見ても高そうなつくりですね。フロントのエアインテークまわりなんかも、何気ないようでいてつくりがものすごくいいし、このヘッドライトもいかにも高そう。それにしても、このナンバーはないよなあ」
谷口がそう残念そうに指摘したのが、フロントバンパー上に設けられた日本のナンバープレートである。
「まず、格好悪いですよね、日本のナンバーって。しかも、こんなに(天地方向に)高さがあるから、絶対にエアロダイナミクスに悪影響がありますよ。おそらくヨーロッパの背の低いナンバープレートだったら、このフロントバンパーの厚みにちょうどおさまって、エアロダイナミクスにも悪影響を与えないでしょうね。これが付いているだけで、高速域の性能はだいぶ下がっているはずです」
なんとも美意識の高い谷口らしいコメントだ。
「ターボって、『カレラ』とかとは違うワイドボディーじゃないですか。だから、迫力があってかっこいいですよね。特に、このリアの張り出しとかすごいじゃないですか」
谷口が指摘したとおり、最新のタイプ992ターボSは、同じタイプ992のカレラと比較すると全幅は48mmも幅広い1900mmと発表されている。これはタイプ991の911ターボに対して20mmの拡幅。ちなみにフロントフェンダー部分の幅も、タイプ991ターボを45mmしのぐ1840mmと発表されている。
「それにしても高そうなホイールですねえ。あと、市販車にしてはボディーとタイヤ側面の“ツライチ感”がよくできていると思います。自動車メーカーとしては、相当、頑張っているんじゃないですか」
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