シボレー・コルベット コンバーチブル(前編)

2021.10.28 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 今回谷口信輝が試乗するのは、アメリカを代表するスポーツカー「シボレー・コルベット」。ルーフをフルオープンにできる「コンバーチブル」のステアリングを握ったレーシングドライバーは、その走りに何を感じた?
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乗り込んでビックリ

「なんか、ボディーのこの辺のデザインが、ちょっと腫れぼったい感じがしますよね。あと、タイヤとホイールがもう少し大きかったら、もっとかっこよくなるのになあ」

新型「シボレー・コルベット コンバーチブル」をしげしげと眺めながら、そんなことを口にしていた谷口信輝。ところが、ドアを開いてキャビンを見た瞬間、その印象が一変したようだ。
「うわ、このシート、なかなかかっこいいですねえ。それと、室内のコックピット感がすごいです」

谷口がそう指摘したのは、ドライバーを取り囲むようにしてメーターパネルやセンターディスプレイが配置されていることに加えて、ドライバーズシートとパッセンジャーズシートの間のセンターコンソールがまるで壁のように高くそびえ立っていて、ドライバーだけの独立した空間をつくり出しているように思えたからだろう。ちなみに、前述した“壁”には空調を中心とするスイッチが、ざっと数えただけでも17個並んでいた。
「ただし、このドアの開け方は、あんまり扱いやすくないかも」

新型コルベットにドアのリリースレバーはなく、代わりにプッシュスイッチが設けられていて、これを押すと電動でロックが解除される仕組みになっている。ただし、プッシュスイッチはあくまでもロックを解除するだけのものなので、乗員はロックをリリースしてから自分でドアを押し開かなければならない。つまり、①ボタンを押す→②ドアを押し開ける、という2段階の動作が必要なのだ。
「普通のクルマだったら指先でロックをリリースして、そのまま肘でドアを押し開くことができますが、コルベットはワンアクションでドアを開けられない。手がかなり大きい人なら、スイッチの上側部分のところを握ったまま、親指でスイッチを押せるかもしれませんが、多くの日本人にとってはちょっと難しいんじゃないでしょうか?」

なるほど。谷口はやはり気配りの人なのだ。

 
シボレー・コルベット コンバーチブル(前編)の画像拡大
 
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