プジョー3008 GTハイブリッド4(後編)
2022.02.27 池沢早人師の恋するニューモデル 漫画『サーキットの狼』の作者、池沢早人師が「プジョー3008 GTハイブリッド4」に試乗。意外にも初めてプジョーのステアリングを握ったという漫画界のレジェンドが、感銘を受けたという走りについて、さらに詳しく話を聞いた。欠点らしい欠点がない
池沢先生は初めてプジョー、しかもプラグインハイブリッド車(PHEV)の3008 GTハイブリッド4をドライブし、「車重が1880kgもあることをまったく感じさせない、素晴らしくしなやかな走りを堪能できるSUVです。感動しました!」との発言を繰り返した。
そうしたコメントからも3008 GTハイブリッド4が漫画界のレジェンドの琴線に触れた様子がうかがえるが、いっぽうで「欠点がまったくないわけでもない」とも言う。本当に気になるポイントはないのだろうか。もう少し詳しく話を聞いてみることにする。
欠点として挙げられるのは、どんなところでしょうか?
「フロントシートがちょっと大きすぎますよね。サイドサポートもやや足りない感じで」
なるほど。でもまあSUVですし、そもそもフランス車のシートはホールド性よりも快適性重視である場合が多いですから、スポーツモデルとは狙いどころが違うとも言えますよね。ほかには?
「そう、快適性は確かにいいですよね。ほかには……うーん、特にないですね」
は? 先生が言う3008 GTハイブリッド4の欠点って「シートがあまりタイトではない」という、SUVに対する意見としてはほとんど言いがかりに近い(笑)もので……、ひょっとしてそれだけですか?
「はい。実際に欠点らしい欠点がないんですから、しかたないじゃありませんか(笑)」
そ、そうですか……。
「はい、欠点なんてほとんどないですよ。ブレーキも、気持ち良くはないと先に言いましたけど、別に悪いというほどではないですしね」
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