ルノー・ルーテシアE-TECHハイブリッド(前編)
2022.11.13 思考するドライバー 山野哲也の“目” レーシングドライバー山野哲也が「ルノー・ルーテシアE-TECHハイブリッド」に試乗。その心臓部にはF1譲りのテクノロジーを使ったという独自の電動パワートレインが積まれるわけだが、注目すべきはそればかりではないと山野は語る。果たしてそのポイントとは?シームレスな切り替えがすごい
「出足のよさには驚きますね!」とレーシングドライバーの山野哲也。
「アクセルペダルを踏むやいなや、瞬時に加速が始まります。例えば高速道路に乗って本線に合流する際など、これなら安心です」
抜群のダッシュ力に感心しきりだ。
この日のテスト車は、ルノー・ルーテシアE-TECHハイブリッド。サブネームどおり、同社ジマンの最新ハイブリッドシステムを搭載した5ドアハッチだ。E-TECHの構成は「アルカナ」や「キャプチャー」といったSUVモデルと基本的に同じ。具体的には、1.6リッター直列4気筒エンジンにメインモーターと、発電機の役割をも担うスターターを組み合わせる。モーターのみで走ったり、モーターとエンジンが協調して走ったり、エンジンだけだったり、そして充電しながら走ったりと、いわばフルスペックのハイブリッドシステムである。
注目すべきは、内燃機関に4段、電気モーターにも2段のギアボックスを備えていること。さらに電子制御のドッグクラッチを採用して、機械的にシンプルかつコンパクトに動力伝達系をまとめている。おもしろいのは、ギアチェンジするときの回転合わせを、熟練ドライバーではなくスターターが行う点だ。精緻なセンサー技術と、文字どおり電光石火の早業が可能なエレクトリックデバイスを用いたがゆえに実現したシステムといえる。
ルーテシアE-TECHの発進時はモーターだけで走行するピュアな電気自動車(EV)状態だから、205N・mという2リッター自然吸気エンジン並みのトルクがいきなり(200rpmから)供給される。山野哲也は、出足のよさに加え、同車の静粛性にも言及する。
この記事は会員限定公開です。webCGプレミアムプラン会員に登録すると<月額550円(税込)>、続きを読むことができます。
登録初月無料! | クレジットカードで会員登録いただくと、ご契約いただいた日からその月の末日までが無料になります。いつでも解約可能です。 |
---|
- 毎月20本以上、新型車の試乗記が先取りで読める!
- 人気のさまざまな連載エッセイも、いち早く読める!
- 100車種超! 「谷口信輝の新車試乗」がぜんぶ読める!
- あの漫画家・池沢早人師の特集記事も堪能できる!
- 頭脳派レーシングドライバー山野哲也の車評が分かる!
- 『日刊!名車列伝』で世界の名車に毎日触れられる!
- 自動車メーカー関連グッズのプレゼントに応募できる!
- 話題のニューモデルのアツい走りが動画で見られる!