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2023年9月に登場! 新型SUV「スバル・レヴォーグ レイバック」を予想する

2023.08.17 デイリーコラム 櫻井 健一
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日本市場向けの新モデルが誕生

うわさはあったものの、それが現実になるとやはり世間はざわつく。スバルが2023年8月3日に公開した新型SUV「LEVORG LAYBACK(レヴォーグ レイバック)」のティザー画像を見て、スバルファンを含むカーマニアはさまざまな反応をみせた。それは「待ってました!」という好意的なものと、「スバルは似たようなクルマばかりつくる」や「これで『レガシィ アウトバック』は北米専用車になるのか」という不満や不安に二分されているように感じる。

既報のとおり、スバル・レヴォーグ レイバックは、「スバルの豊富なSUVラインアップの中で、唯一無二の存在となるSUVとして、日本市場向けに新たに開発したモデル」とうたわれるレヴォーグのニューバリエーションである。レイバックという車名は、LAID BACK(=くつろいだ、ゆったりした)が語源になるという。同年9月7日に国内の販売店において先行予約を開始することもアナウンスされている。

オフィシャルウェブサイトで公開されたティザー画像は全部で4点。フロントフェイスを映し出したものが2点、車両の左前輪に寄ったものが1点、そしてフロントシートとおぼしき内装のアップが1点である。いずれも画像が暗く車両の全体像はつかめないが、それらからでも読み取れる情報はある。

また、スバルディーラーのウェブサイトでは「SUBARUの新型SUVレヴォーグ レイバック、間もなく登場。」の文字に続いて、「視野が広角化したステレオカメラと超広角の単眼カメラによって、“3つの目”に進化した最新のアイサイトと、高度運転支援システム アイサイトXを搭載」と、車両の特徴が紹介されている。

それらを総合し、現在判明しているレヴォーグ レイバックに関する情報を整理・分析していこう。

2023年8月3日に公開された「スバル・レヴォーグ レイバック」(プロトタイプ)のティザー画像。従来型にはない黒いクラッディングがフロントフェンダーに装着されている。
2023年8月3日に公開された「スバル・レヴォーグ レイバック」(プロトタイプ)のティザー画像。従来型にはない黒いクラッディングがフロントフェンダーに装着されている。拡大
「レヴォーグ レイバック」(プロトタイプ)のフロントフェイス。現在の「レヴォーグ」よりも大型化したグリルや、エンブレムからフロントヘッドランプ方向へ左右に伸びる加飾が確認できる。
「レヴォーグ レイバック」(プロトタイプ)のフロントフェイス。現在の「レヴォーグ」よりも大型化したグリルや、エンブレムからフロントヘッドランプ方向へ左右に伸びる加飾が確認できる。拡大
2022年11月に登場した「レヴォーグ」のアプライドC型。機能性の向上や装備の拡充、防犯機能の強化を中心に一部改良が実施された。写真は「STI Sport EX」。
2022年11月に登場した「レヴォーグ」のアプライドC型。機能性の向上や装備の拡充、防犯機能の強化を中心に一部改良が実施された。写真は「STI Sport EX」。拡大
「レヴォーグ」のアプライドC型では、全車にスマートキーのスリープ機能やモーションセンサーが採用され、リレーアタック対策を実施。写真は最上級グレードの「STI Sport R EX」。
「レヴォーグ」のアプライドC型では、全車にスマートキーのスリープ機能やモーションセンサーが採用され、リレーアタック対策を実施。写真は最上級グレードの「STI Sport R EX」。拡大
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大型のフロントグリルを採用

レヴォーグの現行モデルは、2022年11月に発表されたいわゆるアプライドC型である。C型では機能性の向上や装備の拡充、防犯機能の強化を中心に改良が実施された。具体的にはヘッドランプ/室内灯の消し忘れ時における自動消灯機能の追加と、ライティングスイッチの操作性の見直し、そしてリレーアタック対策としてスマートキーのスリープ機能やモーションセンサーの採用などが挙げられる。

レヴォーグ レイバックのティザー情報が先行するかたちになっているが、同車は2023年秋に予定されているレヴォーグの年次改良、つまりアプライドD型をベースに、その派生モデルとして登場すると予想できる。

運転支援システム「アイサイト」は、最新の「インプレッサ」「クロストレック」と同じく高精度な360度センシングを実現したアップデート版の「アイサイト コアテクノロジー」となり、ステレオカメラの間に広角単眼カメラを追加配置。交差点の右左折時に、横断歩道を渡る歩行者や自転車なども検知できるようになる。前述のとおり、スバルディーラーはこれらの情報をレヴォーグ レイバックに関する特設ページで紹介している。

いっぽう公開されたティザー画像からは、レヴォーグよりも最低地上高が引き上げられている様子がうかがえる。インプレッサとクロストレックの関係を引き合いに出せば、オフロードの走破性能を強化するためにスバル独自のシンメトリカルAWDには、駆動制御システム「X-MODE」が追加され、泥道や雪道などの滑りやすい路面での追従性も高められるはずだ。レヴォーグとX-MODEの組み合わせは、もちろん今回のレイバックが初となる。

そして最も注目すべきなのが、タフなイメージが加わったエクステリアデザインである。公開されたティザー画像からもわかるように、フロントグリルは通常のレヴォーグよりも大型化され、ヘッドランプ近くにまで拡大されている。

現行型「レヴォーグ」のフロントフェイス。フロントグリルやそこに備わるエンブレムのサイズと位置、ウイングをモチーフとしたシルバーの加飾、バンパーに備わるエアインテークの形状などがティザー画像のものと異なっていることがわかる。
現行型「レヴォーグ」のフロントフェイス。フロントグリルやそこに備わるエンブレムのサイズと位置、ウイングをモチーフとしたシルバーの加飾、バンパーに備わるエアインテークの形状などがティザー画像のものと異なっていることがわかる。拡大
ステーションワゴンの車高をアップしたクロスオーバーモデルの元祖といえる「レガシィ アウトバック」。日本国内では1995年に発売された「レガシィ グランドワゴン」がルーツとなる。
ステーションワゴンの車高をアップしたクロスオーバーモデルの元祖といえる「レガシィ アウトバック」。日本国内では1995年に発売された「レガシィ グランドワゴン」がルーツとなる。拡大
2023年4月に発表された6代目「インプレッサ」。これまで4ドアハッチバックモデルは「インプレッサ スポーツ」と呼ばれていたが、フルモデルチェンジを機に名称がインプレッサに変更された。
2023年4月に発表された6代目「インプレッサ」。これまで4ドアハッチバックモデルは「インプレッサ スポーツ」と呼ばれていたが、フルモデルチェンジを機に名称がインプレッサに変更された。拡大
「インプレッサ」をベースに開発されたクロスオーバー「スバルXV」の最新モデルは、グローバルで車名を「クロストレック」に統一。最新のインプレッサに先がけ、2022年12月に発売された。
「インプレッサ」をベースに開発されたクロスオーバー「スバルXV」の最新モデルは、グローバルで車名を「クロストレック」に統一。最新のインプレッサに先がけ、2022年12月に発売された。拡大

予約受け付け開始は9月7日

エンブレムからヘッドランプ方向へ左右に伸びる加飾が太く力強いデザインになっており、それはヘッドランプ内側の下部にまで食い込んでいる。スバルのエンブレムも大きくなっているように見える。従来のレヴォーグとは明らかに違うラギッド感あふれるグリルデザインといえそうである。

コの字のデイタイムランニングランプが内蔵されたヘッドランプやヘッドランプウオッシャーの形状、設置ポジションは従来型と同じだが、フロントバンパー左右に備わるエアインテークは縦長で、通常のレヴォーグとは明らかに異なっている。

また、フロントフェンダーには、クロスオーバーSUVでおなじみの黒いクラッディングの装着が確認できる。そのデザインはクロスバックやレガシィ アウトバックよりは主張が控えめで、どちらかといえば「フォレスター」に近いデザインテイストといえそうだ。

クラッディング付きのフェンダーとタイヤのクリアランスもしっかりと確保されている。数値は未公表だがスバルのラインナップから考えれば、インプレッサとクロストレックの関係に近いものになるだろう。参考までに、インプレッサの4WD車が135mmの最低地上高であるのに対して、クロストレックではFF車も4WD車も200mmとなっている。

ティザー画像の車両が装着しているホイールは、3つのスポークを一組とした新デザインのアイテム。組み合わされるタイヤからは、225/55R18のサイズとM+Sの文字、そして「FALKEN」のロゴが確認できる。OEタイヤの調達を考えれば、銘柄はフォレスターと同じ「ファルケン・ジークスZE001 A/S」と予想できる。

多くの情報が明らかになるのは予約受け付けが開始される9月7日。脳内でさまざまな妄想を繰り広げつつ、ワクワクしながらそのときを待ちたい。

(文=櫻井健一/写真=スバル/編集=櫻井健一)

フロントフェンダーには、クロスオーバーSUVでおなじみの黒いクラッディングが装着される。タイヤからは225/55R18のサイズとM+Sの文字、そして「FALKEN」のロゴが確認できる。
フロントフェンダーには、クロスオーバーSUVでおなじみの黒いクラッディングが装着される。タイヤからは225/55R18のサイズとM+Sの文字、そして「FALKEN」のロゴが確認できる。拡大
フロントシートと思われる「レヴォーグ レイバック」のティザー画像。ブラックとグレーでコーディネートされた表皮と、明るい差し色のステッチが目を引く。「クロストレック」に初搭載された“仙骨を支える”ことに着目した新しいフロントシートバックの採用も期待したい。
フロントシートと思われる「レヴォーグ レイバック」のティザー画像。ブラックとグレーでコーディネートされた表皮と、明るい差し色のステッチが目を引く。「クロストレック」に初搭載された“仙骨を支える”ことに着目した新しいフロントシートバックの採用も期待したい。拡大
現行型「レヴォーグSTI Sport EX」のサイドビュー。ボディーサイズは全長×全幅×全高=4755×1795×1500mm、ホイールベースは2670mm。最低地上高は145mmとなる。
現行型「レヴォーグSTI Sport EX」のサイドビュー。ボディーサイズは全長×全幅×全高=4755×1795×1500mm、ホイールベースは2670mm。最低地上高は145mmとなる。拡大
北米モデルとして2023年4月に発表された「クロストレック ウィルダネス」。2021年3月に登場した「アウトバック ウィルダネス」、2021年9月の「フォレスター ウィルダネス」に続くシリーズ第3弾モデルで、最低地上高は標準モデルからプラス0.6インチ(約15mm)の9.3インチ(約236mm)が確保される。
北米モデルとして2023年4月に発表された「クロストレック ウィルダネス」。2021年3月に登場した「アウトバック ウィルダネス」、2021年9月の「フォレスター ウィルダネス」に続くシリーズ第3弾モデルで、最低地上高は標準モデルからプラス0.6インチ(約15mm)の9.3インチ(約236mm)が確保される。拡大
櫻井 健一

櫻井 健一

webCG編集。漫画『サーキットの狼』が巻き起こしたスーパーカーブームをリアルタイムで体験。『湾岸ミッドナイト』で愛車のカスタマイズにのめり込み、『頭文字D』で走りに目覚める。当時愛読していたチューニングカー雑誌の編集者を志すが、なぜか輸入車専門誌の編集者を経て、2018年よりwebCG編集部に在籍。

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