ロータスの電動ハイパーSUV「エレトレ」が日本上陸
2023.09.01 自動車ニュース![]() |
ロータスの正規輸入元であるエルシーアイは2023年9月1日、新型車「エレトレ」を国内で初披露するとともに、価格を発表した。日本仕様車の生産は2024年1月に始まり、デリバリーは2024年内に実施される見込み。
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かつてない個性のロータス
ロータス・エレトレは、2022年3月に発表された、ロータス初の100%電動SUV。それまで小型・軽量なピュアスポーツカーづくりで知られてきたロータスとしては全く新しい製品であり、同ブランドとしても「実用的で多用途、かつ広々としたファミリー向けハイパーSUVを求める、新世代ロータスカスタマーに向けたモデル」とアピールする。
そのフォルムは3019mmというロングホイールベースとショートオーバーハングが特徴で、フロントホイールアーチの前後やリアホイールアーチ後方にベンチュリートンネルを設けるなど、エアロダイナミクスが徹底追求されている。
アルミと高張力鋼板からなる「エレクトリックプレミアムアーキテクチャー」を採用したボディーのサイズは、電動リバースミラーディスプレイ(ERMD)装着車の場合で全長×全幅×全高=5103×2135×1630mm。オーソドックスなドアミラー車の全幅は2231mmとなっている(いずれもミラー長を含む)。
インテリアはシンプルながら個性的なデザインで、運転席と助手席の前方には天地の薄い12.6インチの液晶メーターパネルが組み込まれている。運転席側には主要な車両情報とトリップ情報を表示し、助手席側では各種メディアの操作も可能。その中間には折り畳み機能を備えた15.1インチのタッチ式ディスプレイがレイアウトされる。非対称型のセンターコンソールや、リアスポイラーの形状をモチーフとしたダッシュボードの上部も特徴的である。
シートレイアウトは5座もしくは4座(オプション)。4座仕様の場合は、後席の中央部がセンターコンソールとなり、角度調整が可能なインフォテインメント用のタッチスクリーンやワイヤレス充電トレー、カップホルダー、分割式のアームレストが備わる。
キャビン後方の荷室容量は、4座仕様が611リッターで5座仕様が688リッター。5座仕様は後席を倒すことで、最大1532リッターにまで拡大できる。ラゲッジスペースはフロント側にもあり、そちらの容量は46リッターだ。
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動力性能に妥協なし
グローバルでのラインナップは「エレトレ」「エレトレS」「エレトレR」の3種類だが、日本ではこのうち、エレトレSとエレトレRがラインナップされる。いずれも前後に各1基ずつのモーターを備えた4WD車で、リアアクスルにエレトレSは1スピードトランスミッション、エレトレRには2スピードトランスミッションを採用。エレトレSが最高出力612PS/最大トルク710N・mであるのに対し、上位モデルのエレトレRは918PS/985N・mと、アウトプットにも違いがある。またエレトレRには、「ロータスインテリジェントアンチロールコントロール」と「アクティブリアホイールステアリング(後輪操舵)」で構成される「ロータスダイナミックハンドリングパック」(エレトレSではオプション扱い)が組み込まれるほか、「ツアー/レンジ/スポーツ/オフロード/インディビジュアル」からなる走行モードにエレトレR専用モード「トラック」が追加されている。
車軸間の床下に配置される駆動用バッテリーの容量はともに112kWhで、WLTPモードによる一充電走行距離は、エレトレSが600kmでエレトレRが490km。各車の主要スペックと価格は以下のとおり。
【エレトレS】
最高出力:612PS(450kW)
最大トルク:710N・m(72.4kgf・m)
最高速度:258km/h
0-100km/h加速:4.5秒
一充電走行距離(WLTPモード):600km
価格:2332万円
【エレトレR】
最高出力:918PS(675kW)
最大トルク:985N・m(100.4kgf・m)
最高速度:265km/h
0-100km/h加速:2.95秒
一充電走行距離(WLTPモード):490km
価格:2585万円
足まわりについては、2モデルともフロントとリアに軽量なアルミ製マルチリンクサスペンションを採用。ともにデュアルチャンバー式エアスプリングを備え、車高の調節が可能だ。
運転支援システムも充実しており、「アダプティブクルーズコントロール」や「レーンキープアシスト 」のほか「ドライバーモニタリングシステム 」「フロント&リアクロストラフィックアラート」「ブラインドスポット検出」などを標準装備。さらに、スマートフォンのアプリを使ったリモートパーキング機能も用意されており、車外にいながら狭いスペースへの駐車が可能になるとアピールされる。エレトレについては将来的な「レベル4の自律走行」への対応も視野に入れられており、OTA(無線通信)によるアップデートにも対応するという。
(webCG)