BMW 3.0 CSL
拡大
BMW専門店のStudie(スタディ)は2023年9月8日、モトーレン湘南・東都のオーナー向けイベントにおいて、「BMW 3.0 CSL」を日本初公開した。
会場となった東京・渋谷のFREUDE by BMW THE GARDEN。
拡大
アンベールされる「3.0 CSL」。
拡大
スタディの会長でレーシングチーム「BMW Team Studie」の代表を務める鈴木BOB康昭氏。
拡大
モチーフは往年のレースカー
BMW 3.0 CSLは、BMWが同社のモータースポーツ活動や高性能スポーツモデルの開発を統括するBMW M(当時はBMWモータースポーツ)の創立50周年を記念して開発した、スペシャルモデルである。発表は2022年11月。全世界50台限定で、75万ユーロ(約1億2000万円)という価格で販売が行われた。
デザインは1973年に登場し、当時のツーリングカーレースで幾多の勝利を挙げたオリジナルの「3.0 CSL」をモチーフとしており、独自のボディーパーツや空力デバイスなどで、“バットモービル”と呼ばれた同車のイメージを再現。また、ほぼすべてのボディーワークにCFRPを用いることで、大幅な軽量化も実現しているという。
搭載されるエンジンは、「M3/M4」などと同系統の3リッター直6ガソリンターボで、同車専用に改良を加えることで560PSの最高出力と550N・mの最大トルクを発生。これは公道用のMモデルに搭載される直6エンジンとしては、過去最高のアウトプットとされている。組み合わされるトランスミッションは、3ペダルの6段MTのみだ。
今回公開された車両は、スタディの会長でありレーシングチーム「BMW Team Studie」の代表を務める鈴木BOB康昭氏が購入したもの。購入・維持に際してはさまざまな規制があるようで、「改造は厳禁。サーキット走行はいいけれどレースでの使用も禁止」とのことだった。
また3.0 CSLの正式発表は2022年11月だったが、こうしたモデルのご多分に漏れず、実際には事前に内々の案内があったとのこと。そもそも2015年にコンセプトモデル「3.0 CSLオマージュ」が発表された段階で、一部の顧客には「こういうクルマが市販化されたら、興味はあるか」と、それとなくリサーチがされていたようだ。
鈴木氏はこれについて、「自分がこのクルマのオーダーを入れたのは2年半前。『こういったクルマが、こういう形で出る』という紹介があった。500人くらいの応募があったようで、自分が選ばれるよう、持てるコネを総動員させてもらった」と冗談を交えて説明。次いで「自分は“モータースポーツ枠”で推薦されたようだ」と、レース活動を通じたBMWへの貢献が、購入枠の獲得につながったのではないかと語った。
実車を運転した印象としては、「自分はM4のMT車にも乗っているのだけれど、3.0 CSLは動きが断然軽い。今はまだ車検を取得していないので、敷地内などで少し動かしただけだけれど、それでも軽さが分かる。早く外を走らせたい」と述べた。
(webCG)
関連キーワード:
BMW , 自動車ニュース