「アウディe-tron GT」がマイナーチェンジ 新たなハイエンドモデル「RS e-tron GTパフォーマンス」登場
2024.06.28 自動車ニュース![]() |
独アウディは2024年6月18日(現地時間)、「e-tron GT」のマイナーチェンジモデルを発表し、国内で注文受け付けを開始した。
2021年にデビューしたe-tron GTはアウディの電気自動車(BEV)のフラッグシップに位置づけられている。マイナーチェンジモデルでは一充電走行距離や走りのパフォーマンス、ハンドリング等を強化。「S e-tron GT」「RS e-tron GT」「RS e-tron GTパフォーマンス」の3モデル態勢となっている。
BEVとしては初めてのRSパフォーマンスモデルとなるRS e-tron GTパフォーマンスはマット仕上げのダークカーボンルーフ(オプション)とカーボンカムフラージュエレメント(オプション)の組み合わせによってRS e-tron GTとの違いを明確に強調。カーボンカムフラージュはエンボス加工されたバンパーやドアトリム、ディフューザー、サイドミラーにも使われている。フラットデザインの新たなフォーリングスエンブレムはシリーズ全体で採用している。
インテリアでは上下がフラットなステアリングホイールが新しい。シートはヘッドレスト下の開口部の形状を変更し、照明付きロゴを備えた一体型インレイを採用。液晶式メーター「アウディバーチャルコックピット」にはバッテリー温度に関する情報などが表示できるようになったほか、RS e-tron GTパフォーマンスでは「アウディRS2アバント」へのオマージュだというホワイトのパワーディスプレイとスピードメーターが表示できる。
パワートレインはこれまでどおり前後にそれぞれ永久磁石式モーターをレイアウトする4WDながら、フロントモーターのパワーエレクトロニクスの見直しやリアへの新モーターの採用によって従来型よりも大幅にパワーアップ。システム出力はS e-tron GTが679PS、RS e-tron GTが856PS、RS e-tron GTパフォーマンスが925PSとされ、0-100km/h加速のタイムは順に3.4秒、2.8秒、2.5秒。最高速はS e-tron GTが245km/hで、RSの2モデルは250km/hに到達する。
駆動用リチウムイオンバッテリーは総容量が105kWh(正味容量は97kWh)に拡大した一方で、ユニット全体の重量を-9kgの625kgに。回生ブレーキから得られるエネルギーも400kW(これまでは290kW)に拡大している。一充電走行距離は最大で609kmに拡大したほか、急速充電能力も強化。充電器の性能によっては10分間のチャージで280kmの走行が可能になったという。
足まわりには2チャンバー・2バルブテクノロジーを採用した新開発のエアサスペンションを搭載。ハードなブレーキング時、コーナリング時、加速時などにも車体姿勢を水平にキープ。アクティブサスペンションはオプションで選べる。
(webCG)