“かわいい”をまとった電気自動車「フィアット600e」が上陸
2024.09.10 自動車ニュース![]() |
ステランティス ジャパンは2024年9月10日、新型電気自動車(BEV)「フィアット600e(セイチェントイー)」の導入を発表し、同日、販売を開始した。
◆「フィアット600e」の内装・外装をより詳しい写真でチェック
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
フィアット600eは、フィアットのラインナップに1年半ぶりに加わる新モデル「600(セイチェント)」のBEVバージョン。アイコニックなイタリアンデザインに快適性、革新性、テクノロジーを詰め込んだBセグメントのコンパクト電動SUVと紹介される。
最大の特徴は内外装のデザインで、1955年に登場した初代600や、2022年4月に上陸したBEV「500e」からインスピレーションを得たという意匠が随所にちりばめられている。エクステリアでは“かわいい”をキーワードとした丸みのある4ドアハッチバックのフォルムや、ユニークなデザインのLEDランプが目を引く。グロスブラックのアクセントを各パートに採用し、18インチの「ダイヤモンドカットアルミホイール」とともに精悍(せいかん)さを際立たせている。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4200×1780×1595mmで、ホイールベースは2560mmと発表されている。
アイボリーカラーを基調としたインテリアには、丸型のメータークラスターや2本スポークのステアリングホイールなど、初代600からのデザイン要素が用いられている。シートには、アイボリーカラーのエコレザー表皮を採用。「FIAT」ロゴのエンボスおよびターコイズブルーのステッチがアクセントとして加わる。
「アクティブランバーサポート」と呼ばれる運転席のマッサージ機能やハンズフリーパワーリフトゲート、プロキシミティーセンサー付きキーレスエントリーシステムなどがフィアット車として初採用されたのも同車のトピックである。
荷室容量は360リッター。リアシートの背もたれを倒すと、容量を1231リッターにまで拡大できる。
プラットフォームはステランティスのコンパクトモデル用となる「CMP」で、容量54kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。普通充電および急速充電に対応する。交流同期式モーターは前輪を駆動し、最高出力156PS/4070-7500rpm、最大トルク270N・m/500-4060rpmを発生。一充電走行距離は493km(WLTCモード)と発表されている。
運転支援システムの充実も同車のセリングポイントで、アダプティブクルーズコントロールや衝突被害軽減ブレーキ、レーンキープアシスト、トラフィックサインレコグニション、ブラインドスポットモニター、360度パーキングセンサーなどを装備。任意の位置を設定しステアリングを握ることで、その位置を維持するレーンポジションアシスト機能もフィアット車として初採用された。
外板色はフィアットブランドにおいて新色となる「サンセットオレンジ」と「スカイブルー」、「ホワイト」の3色から選択できる。日本に導入されるのは最上級グレード「La Prima(ラプリマ)」の右ハンドル仕様車のみで、価格は585万円。
ステランティス ジャパンは今回の600eに続き、2025年春に1.2リッター直3エンジンを搭載するマイルドハイブリッド車も導入するとアナウンスしている。
(webCG)