プレミアムなワゴン専用モデルになった新型「フォルクスワーゲン・パサート」発売
2024.11.25 自動車ニュース 拡大 |
フォルクスワーゲン ジャパンは2024年11月25日、新型「フォルクスワーゲン・パサート」の国内販売を開始した。
パサートは、初代誕生が1973年というフォルクスワーゲンのロングセラーモデル。これまでセダンとワゴンがラインナップされてきたが、最新世代となる9代目は、主要マーケットである欧州のトレンドに配慮し、海外・国内を問わずワゴン専用モデルとなった。
従来型よりひと回り大きくなったボディーのサイズは、全長×全幅×全高＝4915×1850×1500mm。2840mmのホイールベースは従来型より50mm延長されており、後席での快適性向上と広い荷室（容量690～1920リッター）の確保に寄与している。
車両の基本構造には、最新の「MQB evoアーキテクチャー」を採用。2バルブ独立制御式のアダプティブシャシーコントロール「DCC Pro」も装備し、本来相反するダイナミックな走行と快適な乗り心地を、これまでにないレベルで両立させたとうたわれる。
DCC Proは電子制御ディファレンシャルロック（XDS）を協調制御させる「Vehicle Dynamics Manager」と組み合わされており、4輪の独立したマネジメントにより正確なステアリングレスポンスを実現するという。
パワートレインは全3種類。1.5リッターの「eTSI」と2リッターの「TDI」、プラグインハイブリッド「eHybrid」がラインナップされる。
- eTSI：48Vマイルドハイブリッドとなった 1.5リッター直4ガソリンターボエンジン（ミラーサイクル）を採用。トルクレスポンスと省燃費の両立が図られており、気筒休止システムとコースティング時のアイドルストップ機能アクティブシリンダーマネジメント（ACT）も備わる。最高出力150PS、最大トルク250N・mを発生。
- TDI：最新世代の2リッター直4ディーゼルターボターボエンジン（最高出力193PS、最大トルク400N・m）。日本仕様は、フルタイム4WDシステム「4MOTION」との組み合わせとなる。
- eHybrid：1.5リッターのeTSI（最高出力150PS、最大トルク250N・m）にモーター（同116PS、同330N・m）を組み合わせ、システム総合出力204PSを発生。容量25.7kWhのリチウムイオンバッテリーにより142kmという長めの一充電走行距離（等価レンジ、WLTCモード）を実現している。
アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストをはじめ運転支援システムの充実も図られており、駐車支援システム「パークアシストプラス」については、ステアリング操作のみならずアクセル／ブレーキの自動操作が可能となっている。
グレード展開としては、エントリーグレード「エレガンス ベーシック」のほか、インフォテインメントシステムをはじめ装備の充実が図られた「エレガンス」、専用の内外装でドレスアップした「Rライン」の3種類。パワートレインとのコンビによる全ラインナップは7種類で、価格は以下のとおり。
- eTSIエレガンス ベーシック（1.5リッターeTSI／FF／7段DSG）：524万8000円
- eTSIエレガンス（1.5リッターeTSI／FF／7段DSG）：553万円
- eTSI Rライン（1.5リッターeTSI／FF／7段DSG）：576万4000円
- TDI 4MOTIONエレガンス（2リッターTDI／4WD／7段DSG）：622万4000円
- TDI 4MOTION Rライン（2リッターTDI／4WD／7段DSG）：645万8000円
- eHybridエレガンス（1.5リッターeTSI PHEV／FF／6段DSG）：655万9000円
- eHybrid Rライン（1.5リッターeTSI PHEV／FF／6段DSG）：679万4000円
（webCG）
