スバル・フォレスターに新エンジン 新グレードも
2010.10.25 自動車ニュース「スバル・フォレスター」に新エンジン パワフルな新グレードも
富士重工業は、「スバル・フォレスター」にマイナーチェンジを施し、2010年10月25日に発売した。
■新エンジンを初搭載
今回の「フォレスター」テコ入れの目玉は、エンジンの載せ換えだ。
新たな心臓は、今年9月に発表された新世代の2リッターNA水平対向4気筒。ロングストローク化や吸排気の効率化、各所のフリクション低減などが図られ、最高出力はそのまま(148ps)に、最大トルクは19.5kgmから20.0kgmへとアップ。燃費も約10%アップしている。
ただし、このたび変更の対象となるのは、「フォレスター」の2リッターNAモデルに限られる。新エンジンが自然吸気を前提に開発されていることもあり、2リッターターボモデルのエンジンは据え置きとなる。
なおトランスミッションは、基本的にこれまでと同じ4段ATと5段MT。「レガシィ」や「エクシーガ」で知られる新開発のCVT「リニアトロニック」は採用されない。
そのほか、エクステリアは、フロントグリルやルーフスポイラー、17インチアルミホイールなどのデザインが変更され、サイドミラーもLEDのターンランプ付きに。
インテリアも、インストゥルメントパネルの材質を変えるなどの手直しが施され、「キーレスアクセス&プッシュスタート」(オプション)に機能が追加されるといった、快適装備のアップグレードも図られた。
前後ダンパーの減衰力などを見直し、乗り心地やコーナリング時のリアまわりの路面追従性を向上させたというのも、マイナーチェンジのポイントだ。
■新たなハイパワーモデルも
あわせて、新グレード「S-EDITION」(エスエディション)がラインナップに加えられた。
これは、「インプレッサWRX STI A-Line」譲りの2.5リッターターボエンジンおよび5段ATを搭載するスポーティなモデルで、これまで最もパワフルだった2リッターターボモデル「2.0XT」の230ps、32.5kgmを上回る、263psと35.4kgmを発生。0-100km/h加速が「2.0XT」の7.2秒をしのぐ6.5秒となるなど、同社をして「ひとことで言ってスポーツカー」と言わしめるパフォーマンスを発揮する。
足まわりは、前後とも新バルブ構造のダンパーを採用。ハイパワーをしっかり路面に伝えられるよう、減衰力を「S-EDITION」専用にチューンしたという。
外観も、専用のグリルやエンブレム、STI製のアルミホイールなどが与えられ、他グレードとの差別化が図られている。インテリアは、アルカンターラと本革のコンビシート、240km/hスケールの専用メーター、足元を照らすブルーイルミネーションなどが特徴だ。
かような「フォレスター」シリーズの価格は、2リッターNAモデルが「2.0X」の200万5500円から「2.0XS プレミアムセレクション」の282万9750円まで。2リッターターボモデルの「2.0XT」が267万1200円から272万6850円まで。「S-EDITION」は312万9000円となっている。
(webCG 関)