三菱ふそうと日野の統合へ向け4社が最終合意を締結

2025.06.10 自動車ニュース webCG 編集部
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2023年のジャパンモビリティショーより、三菱ふそうトラック・バスの展示ブースの様子。
2023年のジャパンモビリティショーより、三菱ふそうトラック・バスの展示ブースの様子。拡大

ダイムラートラックと三菱ふそうトラック・バス、日野自動車、トヨタ自動車は2025年6月10日、三菱ふそうと日野の統合に関する最終合意を締結したと発表した。

2023年のジャパンモビリティショーより、日野自動車の展示ブースの様子。
2023年のジャパンモビリティショーより、日野自動車の展示ブースの様子。拡大

目指すは商用車ビジネスの基盤強化

4社は、CASE(コネクテッド、自動化、シェアリング、電動化)技術の開発やグローバル規模での商用車事業の強化を目的に、三菱ふそうと日野の統合に向けた基本合意書を2023年5月に締結。協議を進めてきた。

今回の最終合意の内容は、以下のとおりである。

  • 三菱ふそうと日野は対等な立場で統合し、商用車の開発、調達、生産の分野で協力する。
  • 新会社は三菱ふそうと日野を100%子会社とする持株会社として2026年4月の事業開始を目指す。
  • ダイムラートラックとトヨタは、統合された三菱ふそうと日野の持株会社の株式を、それぞれ25%保有することを目指す。
  • 持株会社は三菱ふそうと日野の株式を100%保有する予定。
  • 持株会社は東京証券取引所プライム市場への上場を目指す。
  • 新会社代表者はカール・デッペン氏(三菱ふそうCEO)が務める。
  • 本社所在地は東京(日本)とする。

新会社の名称や、詳細な協力の範囲・内容については、今後数カ月の間に発表するとしている。

4社は三菱ふそうと日野の統合を通し、開発・調達・生産などの領域で事業効率を向上。日本の商用車メーカーとしての競争力をさらに高め、日本およびアジアの自動車産業の基盤を強化することを目指すとしている。

また新会社は、カーボンニュートラルや物流効率といった商用車に関する課題の解決にも取り組み、水素を踏むCASE技術の開発を通じて、グローバルに商用車ビジネスの強化を図っていくという。

(webCG)

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