MINIジョンクーパーワークス コンバーチブル(後編)

2025.10.26 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が「MINIジョンクーパーワークス(JCW)コンバーチブル」に試乗。前編ではエンジンとトランスミッションの絶妙なハーモニーを絶賛した山野。続いてはワインディングロードでのハンドリング性能について語ってもらった。
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速く走らせるための足

今回、レーシングドライバーの山野哲也がテストしているのは、MINIのホッテストグレードJCWのオープントップバージョン、MINI JCWコンバーチブル。231PSの最高出力を発生する2リッター4気筒ターボを積んだ俊足オープンMINIだ。585万円のプライスタグをつける。

webCG:MINI JCWコンバーチブルのサスペンション形式は、フロントがストラット、リアがマルチリンク。ホイールは17インチが標準ですが、試乗車はオプションの18インチ、タイヤはピレリの「チントゥラートP7」(215/40R18)を履いています。前回、JCWの走りは「どんどん前に行く」とおっしゃっていました。

山野:そうですね。コーナリングでは「オーバーステアか!?」と思わせるほど積極的に曲がって、どんどん前へ行く。これは楽しい! おそらくセッティングの妙だけではなく、サスペンションジオメトリー自体も優れているのでしょう。「よく曲がるサスペンション」といっていいと思います。

webCG:JCWコンバーチブルは、エンジンのアウトプット増大に合わせて、リアのサブフレームが強化されているとか。MINIのゴーカートフィーリングについて、カーブでのロール具合はどうでしょう?

山野:大きくはありませんが、それなりにロールします。驚くのはコーナリング中でもスロットルペダルを踏み増すと、さらにインに切れ込む挙動を見せること。もちろん市販車のレベルではありますが、例外的に“曲がり”に積極的な「速く走らせるための足」になっています。

webCG:ときに「オーバーステア!?」と感じさせるハンドリングなんですね。JCWコンバーチブルの“攻めた”動力系に続いて、足まわりにも開発陣のアグレッシブな姿勢が表れている、と。

 
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【MINIジョンクーパーワークス コンバーチブル】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=3880×1745×1435mm/ホイールベース:2495mm/車重:1430kg/駆動方式:FF/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:231PS(170kW)/5000rpm/最大トルク:最大トルク:380N・m(38.8kgf・m)/1500-4000rpm/タイヤ:(前)215/40R18 89Y XL/(後)215/40R18 89Y XL(ピレリ・チントゥラートP7)/燃費:14.0km/リッター(WLTCモード)/価格:585万円【取材時の燃費データ】テスト距離:367.3km(市街地2:高速道路6:山岳路2)/使用燃料:31.6リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:11.6km/リッター(満タン法)/11.6km/リッター(車載燃費計計測値)
【MINIジョンクーパーワークス コンバーチブル】
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=3880×1745×1435mm/ホイールベース:2495mm/車重:1430kg/駆動方式:FF/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:231PS(170kW)/5000rpm/最大トルク:最大トルク:380N・m(38.8kgf・m)/1500-4000rpm/タイヤ:(前)215/40R18 89Y XL/(後)215/40R18 89Y XL(ピレリ・チントゥラートP7)/燃費:14.0km/リッター(WLTCモード)/価格:585万円【取材時の燃費データ】テスト距離:367.3km(市街地2:高速道路6:山岳路2)/使用燃料:31.6リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:11.6km/リッター(満タン法)/11.6km/リッター(車載燃費計計測値)拡大