太陽光発電で年間3000km走れる「日産サクラ」のプロトタイプが登場【ジャパンモビリティショー2025】

2025.10.22 自動車ニュース 藤沢 勝
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「Ao-Solar(あおぞら)エクステンダー」を装着した「日産サクラ」(プロトタイプ)。
「Ao-Solar(あおぞら)エクステンダー」を装着した「日産サクラ」(プロトタイプ)。拡大

日産自動車は2025年10月22日、東京ビッグサイトで開催される「ジャパンモビリティショー2025」(会期:10月29日~11月9日)に、車載用ソーラー発電システム「Ao-Solar Extender(あおぞらエクステンダー)」を搭載した「日産サクラ」(プロトタイプ)を出展すると発表した。

 
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あおぞらエクステンダーは日産が新開発した電動スライド式のソーラー発電システムである。その名前は「青空」と「ソーラー」に由来しており、太陽光活用を象徴するとともに開放感や自然との調和を表現しているという。

あおぞらエクステンダーはサクラの屋根に搭載される。その上部には最大約300Wの発電能力を持つメインパネルがレイアウトされており、走行中も積極的に発電。駐車時はメインパネルの下に収納されていた補助パネルがスルスルと前方にスライドして展開し、発電能力は計500W余りに達する。補助パネルはフロントガラスを覆うように展開するため、太陽光による車内の温度上昇を抑え、結果的にエアコンによる消費電力の抑制につながるという。

あおぞらエクステンダーの発電によって、年間でおよそ3000kmもの走行が可能になるとのこと。サクラのユーザーは買い物や送迎などの近距離移動が中心の人が多く、3000km分の発電能力があれば、普通充電も急速充電も不要になるユーザーが一定数いるのではないか、というのが日産の見立てである。この3000kmはWLTCモードの電力消費率(124Wh/km)や一充電走行距離(180km)からではなく、ユーザーの走行による実データから算出したという。太陽光発電のため、災害時の電源としても期待できそうだ。

現状はプロトタイプのため詳細は非公表ながら、あおぞらエクステンダーは「小学生ひとり分くらい」の重量(30~40kg?)で誰でも買えそうな価格、既納のサクラにも装着可能……を目指しているという。

あおぞらエクステンダーを装着したサクラはジャパンモビリティショー2025の主催者プログラム「Tokyo Future Tour 2035」のFUTURE CITY LIFEゾーンに展示される。日産ブースではないのでご注意を。

(webCG)

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