マツダ・ロードスターSレザーパッケージVセレクション(後編)
2025.10.30 あの多田哲哉の自動車放談 この先「マツダ・ロードスター」はどうなっていくのか? トヨタとの共同開発の可能性はあるのか? メーカーの内情まで知るエンジニアである多田哲哉さんは、こう考える。容易ならざる協業
前編では、初代から3代目までのロードスターや3代目「RX-7」の開発を手がけた貴島孝雄さんとのエピソードを懐かしそうに語ってくれた多田さんは、最新のロードスターを以下のように評する。
「このクルマの価値は、とにかく小さくて軽いことです。世間では、排気量が1.5リッターがいいのか2リッターがいいのかという議論もありますが、排気量がその程度大きくなったところで、動力性能が見違えるほど高くなるわけではありません」
「このクルマは、すべて軽い操作性で、オープンにしてゆったり走ってこそ価値があって、その意味では今回の1.5リッターのほうが気持ちいいんだと思います。そして、そういうところに価値を感じている人が一定数いるから、今もこうして人気なのでしょう」
前編でも語られたように、多田さんのもとには、トヨタとマツダがスポーツカーを共同開発する可能性は……という質問が、ひっきりなしに寄せられるという。
「マツダファンも、今のままではマツダの経営が危ういと思っているのでしょう。それにトランプ関税もマツダにはすごい逆風です」と多田さんは分析するが、考えてみれば、マツダはこれまでも幾度となく経営危機に陥っている。そしてその都度、奇跡的なヒット商品を繰り出してV字回復を果たしてきた。
「ただ、ロードスターのプラットフォームでトヨタのスポーツカーをつくるのは、安全基準や環境性能を考えると、これまで以上に難しいと思います」
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