ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン(前編)
2025.11.20 あの多田哲哉の自動車放談 タフなクルマの代名詞的存在である「ジープ・ラングラー」。世界中に多くのファンを持つ同車には、トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんも注目している点があるという。それは一体、何なのか?これは専門外かと思いきや……
多田さんはトヨタで商品企画を担当するようになってから、主査としては初代「bB」、そしてチーフエンジニア(CE)になってからは2代目「ラウム」や初代「パッソ」、初代「ラクティス」といったコンパクトカーを開発した。そして、その後は、みなさんもよく知っているように、CEとして初代「86」や5代目「スープラ」というスポーツカーの開発に従事するようになるわけだ。
こうした経歴を見ると、多田さんにとってオフローダーは専門外ともいえる。まして、今回のジープ・ラングラーは独立ラダーフレームに前後リジッドサスペンションを持つ本物中の本物であり、コンパクトカーやスポーツカーとは、構造からして別物だ。
そんな多田さんはトヨタを辞めてから、とある理由でジープの正規ディーラーに出向くことになった。
「そこで、ラングラーのボディー構造を初めてまじまじと見ることができて、『ここにあったんだ!』と思いました」
多田さんがラングラーのボディー構造に感銘を受けた理由は、あの86がまだ具体的なカタチになる前、多田さんが新型スポーツカーの構想を練っていたころにさかのぼる。
「当時、スポーツカーを買ったお客さんがロールバーを入れるときの対応について、いろいろと考えていました。出来上がったクルマにロールバーやロールケージを組み込むのはとても大変です。そこでふと『もとからロールケージでボディーを組むことはできないのか。それなら剛性もグンと上がるのではないか』と思いついて、ボディー設計の担当部署に相談にいったんです」
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