ポルシェ・タイカンGTS(後編)
2026.03.15 思考するドライバー 山野哲也の“目” レーシングドライバー山野哲也が「ポルシェ・タイカン」に試乗。後編ではコーナリングマシンとしての評価を聞く。山野は最新の「GTS」に、普通のクルマとはだいぶ違う特性を感じているようだ。速く走らせる方法を教えてくれる
山野哲也がドライブしているのは最新のタイカンGTS。念のためにおさらいしておくと、マイナーチェンジで最高出力が102PS増えて700PS(ローンチコントロール使用時)になったほか、0-100km/h加速は3.3秒(-0.4秒)を実現している。車両重量が2330kgにも達する大型電気自動車(BEV)だが、どんなコーナリング性能が備わっているのだろうか。
「通常時はかなり安定しているクルマです。でも積極的に荷重移動したり、ステアリングを大きく切ったりしてアクションをかけると、すごくリアが出ることに驚きます。リアタイヤをコントロールさせてくれるクルマなんだなっていうのがあらためて分かりますね。そうなってしまうのではなく、リアのコントロールをするような運転を許してくれるということです。スタビリティーコントロールで止めてしまうのではなく、ある程度許容してくれるという。それが旋回するために必要な動きだということを、ポルシェが、タイカンが訴えてきます」
「このクルマをスポーティーに曲げようと思ったら、ブレーキを残して操舵を与えてあげればリアタイヤが適度に出るので、そのリアを活用しながらコーナリングしてくださいということをサジェストしてくれるというか、教えてくれる感じですよね。実際にタイカンを速く走らせるにはそういう方法がおすすめというか、合っている気がします」
「車両重量がかなりあるので、その重量の慣性に負けないで旋回力をどうやって生み出すのかがポイントです。それは4輪の駆動コントロールだったり、サスペンションのコントロールだったり、後輪操舵の加減だったりとさまざまですが、いずれにしてもクルマを曲げるということに対して、積極的にドライバーの操作をにじませることなく素直にしっかり受け入れる。ゆえにドライバーとクルマとの一体感が増すのです」
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