氷上性能を集中的にアップ ダンロップの新スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX ICE Pro(ウインターマックス アイスプロ)」登場

2026.07.01 自動車ニュース webCG 編集部
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!
ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス アイスプロ」。全99サイズでの展開となる。
ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス アイスプロ」。全99サイズでの展開となる。拡大

住友ゴム工業は2026年7月1日、ダンロップブランドの新スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX ICE Pro(ウインターマックス アイスプロ)」を、同年8月から順次販売すると発表した。

「ウインターマックス アイスプロ」では、性能向上のポイントを割り切り、ライフ性能が従来製品よりもダウンするのを承知のうえで、氷上性能を徹底的に高めたという。発表会で説明にあたるのは、住友ゴム工業の執行役員タイヤ事業本部 技術本部長 先行開発本部長を務める田中 進氏(写真右下)。
「ウインターマックス アイスプロ」では、性能向上のポイントを割り切り、ライフ性能が従来製品よりもダウンするのを承知のうえで、氷上性能を徹底的に高めたという。発表会で説明にあたるのは、住友ゴム工業の執行役員タイヤ事業本部 技術本部長 先行開発本部長を務める田中 進氏(写真右下)。拡大
「ウインターマックス アイスプロ」は、日常的に凍結路で運転している降雪エリアの居住者が主なターゲットとなっている。一方、急な積雪や大雨は意識するがシーズンごとのタイヤ交換は望まないというユーザーにはオールシーズンタイヤの「シンクロウェザー」がおすすめとのこと。
「ウインターマックス アイスプロ」は、日常的に凍結路で運転している降雪エリアの居住者が主なターゲットとなっている。一方、急な積雪や大雨は意識するがシーズンごとのタイヤ交換は望まないというユーザーにはオールシーズンタイヤの「シンクロウェザー」がおすすめとのこと。拡大
「ウインターマックス アイスプロ」のトレッド面。サイプの量を大幅に増やし路面の水膜を積極的に除去することで、ゴムと路面との密着性を最大化させる。
「ウインターマックス アイスプロ」のトレッド面。サイプの量を大幅に増やし路面の水膜を積極的に除去することで、ゴムと路面との密着性を最大化させる。拡大
今回投入されたテクノロジーのなかでも最も注目すべきは、「ふんばり吸水ゴム」と呼ばれる新素材。その働きにより、タイヤに大きな力が加わっても路面との密着状態が維持されやすくなったという。
今回投入されたテクノロジーのなかでも最も注目すべきは、「ふんばり吸水ゴム」と呼ばれる新素材。その働きにより、タイヤに大きな力が加わっても路面との密着状態が維持されやすくなったという。拡大
発表会場でのディスプレイ。「ウインターマックス アイスプロ」のCMキャラクターにはメジャーリーガーとして活躍中の大谷翔平選手が起用されている。発表会で放映されたメッセージビデオによれば、雪国育ちの大谷選手自身も、同製品には期待しているとのこと。
発表会場でのディスプレイ。「ウインターマックス アイスプロ」のCMキャラクターにはメジャーリーガーとして活躍中の大谷翔平選手が起用されている。発表会で放映されたメッセージビデオによれば、雪国育ちの大谷選手自身も、同製品には期待しているとのこと。拡大

ダンロップ・ウインターマックス アイスプロは、「氷上性能に振り切って開発した」という冬用タイヤ。新開発ゴムをはじめトレッド(接地面)のデザインやプロファイルなどを進化させることで、従来製品「ウインターマックス03」(2020年8月発売)に対して氷上ブレーキ性能は25%、氷上でのコーナリング性能は9%の向上を実現したという。

同社は、2024年に次世代オールシーズンタイヤ「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)」を世に出したことが、ウインターマックス アイスプロの開発における大きな転機になったと説明する。ドライ路面からウエット路面、そして凍結路まで、あらゆる道を走れるシンクロウェザーをラインナップすることで、「スタッドレスタイヤの役割は、冬道で最も危険な氷上路面においてユーザーに安心を届けることにある」と割り切れたという。

その結果、ウインターマックス アイスプロではダンロップが目指してきた「全方位的な高性能の追求」からあえて方針を変え、氷上性能と相反するライフ性能(耐摩耗性)を犠牲にすることで、前者の向上を徹底追求。「これまでにない確かな氷上パフォーマンスを実現した」とアピールしている。

なお、スタッドレスタイヤの基本性能として挙げられる主要項目のうち、氷上性能とライフ性能以外の、ウエット性能やドライ性能、ノイズ性能(静粛性)、雪上性能については、従来品と同等で性能ダウンはないとしている。

ウインターマックス アイスプロの技術的ハイライトは、以下のとおり。

(1)やわらかくふんばる「ふんばり吸水ゴム」の採用
氷結路では、タイヤがまず「除水」したのち路面と「密着」するのがセオリーだが、ウインターマックス アイスプロでは、その先に注目し、低温でゴムの柔軟性を持続させる「低温ふんばり剤」を配合。ゴムがしなやかに変形し続け、大きな力が加わっても密着状態を「持続」することが可能となった。

(2)トレッドパターンの新開発
接地面積を増大させる「新開発プロファイル」に加え、サイプ(タイヤの溝に刻まれた細かい切れ込み)の量を大幅に増やして除水効果とエッジ効果を高めた「新開発トレッドパターン」を採用。前述のふんばり吸水ゴムの性能を最大化させた。

(3)「うるおいポリマー」による経年劣化の抑制
経年によりタイヤ内部のオイルが抜けてゴムが硬化し、氷上性能が徐々に低下していくという傾向を抑制。「うるおいポリマー」と呼ばれるゴムの硬化を抑える成分を従来品よりも多く配合し、新品から4年が経過しても十分な氷上性能が得られるようにした。

ウインターマックス アイスプロのラインナップは、145/80R13から255/45R22までの全99サイズ。スタッドレスタイヤとしては、ウインターマックス03との併売となる。

(webCG)

関連キーワード:
タイヤ・スタッドレスタイヤ, 自動車ニュース