マツダCX-5 G(後編)

2026.08.02 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が新型「マツダCX-5」に試乗。後編ではマイルドハイブリッド化された2.5リッターエンジンやホイールベースが拡大されたシャシーが織りなす走りをチェック。気になる「スカイアクティブZ」についても聞いてみた。
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圧倒的なボディー剛性

「飛ばしたくなくなりますね」

新しいCX-5をドライブした印象について、こう切り出した山野。もちろん山野は公道でむやみに飛ばすようなドライバーではないが、スピードを上げる気にならないというのが真意だろう。

「CX-5は珍しいほどに静かなんです。走行抵抗の小ささが印象的です。スルスル動くので、まずはその気持ちよさを味わいたいという気分になります」

「その基礎となっているのはボディー剛性の高さです。すべてにおいて締まりがある。タイヤのブロックパターンの先端からタイヤ本体、ホイール、ハブ、サスペンションアーム、さらにダンパー、スプリング、ブッシュ、ボディーを通じて、最後にドライバーに伝わる剛性感が非常に高い」

「例えばメルセデス・ベンツなどはスピードを上げたときに剛性感の高さがよく分かりますが、CX-5の場合はその逆です。ゆったりと流しているときによさが出る。低速域で転がりのよさ、剛性感の高さを感じたい。このよさは駐車場で動かすだけでも感じとれます。こういうクルマはめったにありません。5km/hくらいから120km/hくらいまではいけるので、日本の高速道路の巡行程度なら気持ちよく走れるはずです」

おそらく、「CX-60」に道を譲ってCX-5はフェードアウト……が既定路線だったゆえに、新型といえどもCX-5のプラットフォームはホイールベースを延ばしつつ従来モデルからキャリーオーバー。その代わりに足まわりのセッティングを煮詰め直してあり、ダンパーの初期応答を高めてバネレートを低めに設定し、よりソフトな乗り心地を目指したとされる。

 
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