スバルBRZ STIスポーツ(FR/6MT)

スバルの良心 2026.11.09 試乗記 今尾 直樹 「スバルBRZ」のマイナーチェンジモデルが登場。改良ポイントはごくわずかながら、6段MTの操作感向上が図られており、スポーツドライビングをたしなむ方にとっては見逃せない進化といえるだろう。最上級グレード「STIスポーツ」の、もちろんMTモデルをテストした。
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ニッポンに生まれてヨカッタ

スバルBRZ STIスポーツ(6MT)の最新バージョンでワインディングロードを走る。それは、トキメキの連続だ。私、ドリフトはできないけれど、それでも申し上げたい。YouTubeの動画CMは正しい、と。これぞライド・エンターテインメント。

まずもって、エンジンがヨイ。いまどきピュア内燃機関で、自然吸気、低重心でバランスに優れる水平対向4気筒で、7500rpmまでスムーズに回り切る。おまけに、いや、おまけではなく、肝心カナメなことに、ギアボックスは6段マニュアル! こんな組み合わせのFR(フロントエンジン/リアドライブ)の量産スポーツカーなんて、世界中探しても、このスバルBRZ(と「トヨタGR86」)、それに「マツダ・ロードスター」(エンジンは直4)ぐらいでしょ。ニッポンに生まれてヨカッタ。

アイシンの6MTがまたヨイ。かなりヨイ。2年ほど前に試乗したときより、軽くてスムーズで、操作しやすくなっている……と感じたのは気のせいか。少なくとも試乗車のMTはまるでドイツのゲトラグみたい、いやさ、これぞメイド・イン・ジャパンの精緻さ、精度の高さというべきか。

ABCペダルの形状と配置は120点である。ヒール&トーがたやすくできる。コーナー手前でB(ブレーキ)を踏んで減速したら、C(クラッチ)を切り、ホントはニュートラルに入れて、そこで右足をBに残したまま、踵を捻って、A(アクセル)をあおるわけだが、それは難しいので、Cを切ったまま、Aをあおる。ぶおんっ。え、え、えーっ! とウーバーイーツのCMみたいな驚きが、おのずと出る。私、運転がうまくなっている!?

現行型(2代目)「スバルBRZ」がデビューしたのは2021年のこと。毎年のように細かな改良が施されている。
現行型(2代目)「スバルBRZ」がデビューしたのは2021年のこと。毎年のように細かな改良が施されている。拡大
今回の試乗車は2023年の改良時に追加設定された最上級グレードの「STIスポーツ」。シャークフィンアンテナやドアミラーがブラックで仕上げられているのが外観上のポイントだ。
今回の試乗車は2023年の改良時に追加設定された最上級グレードの「STIスポーツ」。シャークフィンアンテナやドアミラーがブラックで仕上げられているのが外観上のポイントだ。拡大
2.4リッター水平対向4気筒エンジンは最高出力235PS/7000rpm、最大トルク250N・m/3700rpmを発生。自然吸気というところに価値がある。
2.4リッター水平対向4気筒エンジンは最高出力235PS/7000rpm、最大トルク250N・m/3700rpmを発生。自然吸気というところに価値がある。拡大
非常に低く構えたフロントマスクは水平対向エンジン採用のおかげだ。
非常に低く構えたフロントマスクは水平対向エンジン採用のおかげだ。拡大