サーブのクロスオーバー「9-3X」発表
2010.07.30 自動車ニュースサーブのクロスオーバー「9-3X」発表
サーブの日本総輸入元であるピーシーアイは、2010年9月1日にクロスオーバーモデル「9-3X」を発売する。
「9-3X」は、ステーションワゴンにSUVのテイストを加えた、いわゆるクロスオーバーモデル。2009年のジュネーブショーで披露され、このたび日本に初上陸する。
3つの大きなグリルを持つフロントマスクと、クラムシェルと呼ばれるふっくらしたボンネットは、現代のサーブ車に共通のディテール。前後バンパーとサイドシル、ホイールアーチにつながるグレーのモールディングと、前後パンパー下に装着される、アルミスキッドパネルは、「X」モデルらしいSUVテイストの表れだ。さらに悪路での走行を考慮し、エステートモデルより地上高は35mm高く設定された。ルーフレールも標準装着される。
搭載するエンジンは、2リッターの直4DOHC+ターボチャージャー。最高出力210ps/5300rpm、最大トルク30.6kgm/2500-4000rpmを発生する。組み合わされるトランスミッションは、マニュアルモード付きの6段オートマチックとなる。
「9-3X」には、サーブが「XWD(クロスホイールドライブ)」と呼ぶ、4輪駆動システムが採用された。ハルデックス社製の電子制御式トルクトランスファーデバイスを介して、走行状態に応じ、前後輪の駆動力を配分。さらに後輪左右のトルク配分も行う、電子制御のアクティブリアリミテッドスリップデフ(eLSD)の働きにより、コーナリング時やウェット走行、悪路など、さまざまな路面状況で最適なグリップを実現するという。
サスペンション形式は、前マクファーソンストラット/後マルチリンク式で、「9-3」同様。アンチスピンデバイスのESPも標準装備される。
カーナビ、前席パワーシート、リアパーキングアシスタンスなども与えられ、価格は520.0万円。右ハンドル仕様のみが販売される。
(webCG 本諏訪)