日産、5種類の低燃費技術を発表

2010.07.06 自動車ニュース

日産、2010年度市場投入予定の低燃費技術を発表

日産自動車は2010年7月6日、2010年度に市場投入する新型車に搭載予定の、低燃費技術を発表した。

■5つのパワートレインを投入

日産は、同社の中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム2010」において、2050年にはCO2を90%カット(2000年比)するという目標を掲げている。この実現に向けては「エンジンの効率向上」「電動化の促進」「エネルギー転換」などを考えているとし、今回は2010年度に市場投入される5つの新技術(発表済みのものを含む)について発表があった。

まず、近々発表予定の新型「マーチ」に搭載される、新開発の1.2リッター3気筒エンジン+副変速機付きCVT。4気筒エンジンに比べ約20%のフリクション低減を果たしたという新ユニットに、8段AT並みの変速比幅を持つ新型のエクストロニックCVTが組み合わされ、さらにアイドリングストップ機構を備えることで、クラストップとなる26km/リッター(10・15モード)の低燃費を実現したとうたわれる。

ディーゼルエンジンについては、「エクストレイル」に搭載される2リッター直4ディーゼルターボに、いよいよオートマチックトランスミッションが組み合わされる。これは、NOx浄化性能をさらに向上させた高分散型リーンNOxトラップ触媒の採用と、AT専用の高精度エンジン制御により実現したもの。今までAT車では困難だった「ポスト新長期規制」をクリアし、近日中に市場投入される。

2010年秋には、新開発のフルハイブリッドシステムを搭載した「フーガ」もお目見えする。同車には電気自動車(EV)「リーフ」同様、リチウムイオンバッテリーが採用される。

これらに加え、すでに発表された「ジューク」が積むデュアルインジェクター搭載の新開発1.5リッター4気筒エンジンと、こちらもジュークに今秋追加される、新開発の1.6リッター直噴ターボを加え、全5種のパワートレインが2010年に市場投入されるという。

■「エコカーなら日産」へ向けて

先に記したように、日産は「電動化の促進」も推し進めており、これを具現した第1弾モデルが2010年12月に発表されるEV「リーフ」である。同社が「ゼロ・エミッション」と呼ぶEVは、リーフのほかに3車型の計画が明らかにされており、こちらも車種拡大を画策中だ。

さらに、「次世代環境技術を搭載」「クラストップレベルの低燃費」という条件を満たす、エンジン進化型エコカーを「PURE DRIVE」シリーズとして扱うこともこのたび発表された。ハイブリッドやクリーンディーゼルなども含め、2010年度よりシリーズの拡充がスタートする。

なお、同車ではエコカー減税対象モデルを「Nissan ECO(ネコ)」シリーズと呼称しているが、上記の「ゼロ・エミッション」「PURE DRIVE」もネコシリーズに区分される。
「マーチ」「エクストレイル(クリーンディーゼル)」に続き、2010年秋登場の「フーガ(ハイブリッド)」など、今後は「PURE DRIVE」シリーズの比率を高めることで、さらなるエコカー普及を促進し、ユーザーに「エコカーなら日産」という意識を持ってもらいたいという。

(webCG 本諏訪)

フルモデルチェンジが近い「マーチ」には、26km/リッターの好燃費モデルも存在する。(写真はジュネーブショーで発表された「マイクラ」(日本名:マーチ)。
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新開発の1.2リッター直3「HR12DE」エンジン。右下に見えるのは、副変速機を付けたことによりコンパクト化を実現した、新型の「エクストロニックCVT」。
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近々行われるマイナーチェンジで、クリーンディーゼル+ATモデルが登場する。(写真はマイナーチェンジ前のMTモデル)
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高分散型リーンNOxトラップ触媒を採用した、「M9R」エンジン。
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2010年秋発売の「フーガ」に採用される、日産オリジナルのハイブリッドシステム。2つのクラッチを持つことで、モーター走行時や減速時にエンジンを完全に切り離すことができる。
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2.5リッター並みの高出力をうたう、新開発の1.6リッター直噴ターボ「MR16DDT」エンジン。2010年秋には「ジューク」に搭載されてデビューする。
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「日産リーフ」
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