ルノー、新型サルーンの写真を公開
2010.06.10 自動車ニュースルノー、新型サルーン「ラティチュード」の写真を公開
仏ルノーは、2010年8月25日よりロシアで開催されるモスクワモーターショーに、新型サルーン「ラティチュード」を出展すると発表した。
このたび写真が公開された「ラティチュード」は、ルノーがBRICs(ブリックス)および、アフリカ、トルコ、メキシコなどの国々の経済的発展を見据えて開発した、アッパーミドルサルーンだ。
現在ルノーは、「ラグナ」を頂点とする主要国向けのモデルレンジをもつ一方、地域によって異なるラインナップを展開している。たとえば、かつて同ブランドのフラッグシップであった「サフラン」は、湾岸諸国向けの最上級モデルとして存在しており、本国フランスでは販売されていない。「ラティチュード」も、主なターゲット市場は先進国ではなく、アジアやロシアなどの国々を狙ったクルマだ。
そうした地域別の戦略はクルマのデザインにも現れている。フロントグリルには押し出しの強さを強調するかのように、きらびやかなクロームメッキ処理が施され、存在感をアップ。また、フロントオーバーハングが大きく確保されているのは、大排気量エンジンの存在をイメージさせる演出のようだ。このあたりは、ショートオーバーハングを美徳とする欧州流デザインとは明らかに異なる。
ボディサイズは、全長×全幅×全高=4890×1830×1490mm。プラットフォームは、2010年初めに韓国で発売された「SM5」のものをベースとしている。
装備は、香りとイオンを発生させるデュアルモードイオナイザーや、運転席のマッサージ機能、BOSEプレミアムオーディオシステムなど、かなりの豪華デバイスが設定される。
ラティチュードは、アジア、アフリカ、ロシア、メキシコなどの国々においては今秋発売される予定。また、欧州向けモデルについては9月のパリサロンで公開予定となっている。
(webCG 曽宮)