メルセデス、Mクラスにクリーンディーゼルモデル追加
2010.05.31 自動車ニュース「メルセデス・ベンツMクラス」にもクリーンディーゼルモデル
メルセデス・ベンツ日本は2010年5月31日、高級SUVの「Mクラス」にディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC(ブルーテック)」を装備した「ML350ブルーテック 4マチック」を追加し、発売した。
■コンパクトSUVなみの燃費
2005年10月に日本デビュー、2008年10月にフェイスリフトが施された現行型「Mクラス」に、クリーンディーゼルモデルが追加された。初代Mクラスにあったディーゼルエンジン車「ML270CDI」は、Mクラス全体の約50%を占めた人気モデルであったことから考えれば、待ちに待ったという方も多いかもしれない。
搭載される3リッターV6直噴ターボディーゼルエンジンは、最高出力211ps/3400rpm、最大トルク55.1kgm/1600-2400rpmのパフォーマンス。先に「E350ブルーテック」に採用されたものと同型のユニットだ。トランスミッションは7段のオートマチック(7Gトロニック)が組み合わされる。
尿素水溶液「アドブルー」を排ガス中に噴射し、NOx(窒素酸化物)を削減するという仕組みは「Eクラス」同様。日本の排ガス規制「ポスト新長期規制」をクリアする。
燃費は9.4km/リッター(JC08モード、社内参考値)を公表、2290kgというヘビー級のボディながら、コンパクトSUVなみの低燃費を実現したとうたわれる。
価格は814.0万円で、「ML350 4マチック」(756.0万円)と「ML550 4マチック」(1086.0万円)の中間に位置づけられた。
■7台限定の特別仕様車も
アルピニスト野口健氏とのコラボレーションによる、特別仕様車「ML350ブルーテック 4マチック Limited for Seven Summits by Ken Noguchi」も同日に発表・発表された。同氏の「“山”に対するインスピレーションを反映した」(プレスリリース)というモデルだ。
雪の結晶をイメージしたという専用デザインの20インチアルミホイールのほか、本革シートや電動ランバーサポートなどを含むラグジュアリーパッケージなど、快適性を高める装備が用意される。
ボディカラーはオブシディアンブラックとカルサルホワイトの2種で、価格は899.0万円。7台のみの限定販売となる。
なお、売上の一部は同氏が代表を勤めるNPO法人「セブンサミッツ持続社会機構」を通じて、清掃活動や地球温暖化の調査などの環境保全活動へ寄付されるという。
(webCG 本諏訪)