小さなアストン「シグネット」、デビュー
2010.03.03 自動車ニュース小さな新型アストン・マーティン、「シグネット」デビュー
英アストン・マーティンは2010年3月2日、高級コンパクトカー「シグネット コンセプト」を発表した。
既報のとおり、アストン・マーティンが開発を続けてきた「シグネット コンセプト」が正式に発表された。
高級スポーツカー専門メーカーとして知られる同社にあっては、異色中の異色。全長3メートルに満たない、超コンパクトモデルである。
この小さなアストン・マーティン、同社によれば「スーパースポーツの動力性能を発揮することが難しい都市部においても、アストン・マーティンの特性と価値を堪能できるクルマ」であり、「プレミアムなコミューターを必要とするお客様にとって理想的な選択肢」(プレスリリース)になるという。
とはいえ、その生いたちは、アストン・マーティンオリジナルではなく、トヨタ自動車とのコラボレーションモデル。ベースとなるのは1.3リッターの「トヨタiQ」で、日本の高岡工場からゲイドンのアストン・マーティン本社工場へと運ばれたのち、内外装にあらためて手が加えられる。
すなわち、他のアストン・マーティン車を思わせるフロントグリルや前後のランプ、サイドのエアスクープを備えるエクステリアに換装、車内もアルカンターラ、アルミといった素材をふんだんに用いたアストン流のインテリアにリフォーム。晴れて「シグネット コンセプト」へと生まれ変わる。
現在はまだ価格や発売時期が明らかにされていないが、まずは欧州のアストン・マーティンオーナーに向けて、シティコミューターとしての販売が予定されている。
(webCG 関)