第108回:最新メルセデスでセーフティドライブを学ぶ
2010.02.26 エディターから一言第108回:最新メルセデスでセーフティドライブを学ぶ
メルセデス・ベンツが一般ユーザー向けに展開するドライビングプログラム「メルセデス・ベンツ ドライビング エクスペリエンス」、記念すべき日本での第1回目に、スーザン史子が参加した!
「走る、曲がる、止まる」をたしかめる
メルセデス・ベンツ日本としては初の試みとなる、一般ユーザーを対象にした「メルセデス・ベンツ ドライビング エクスペリエンス」が、2010年2月18日、19日の2日間、大磯プリンスホテルで開催されました。
今回実施されたのは4時間の半日コース。パイロンコースでのアクティブセーフティ試乗、公道での最新ラインナップ試乗に加え、ジャーナリストによる基調講演もアリの充実のプログラムです。
現メルセデス車オーナーなら1回3000円というリーズナブルな価格で参加できるし、オーナー以外の方でも5000円という良心的な価格設定。今回のイベントでは、東京や神奈川を中心に、関西や東北からの参加者もあるなど、注目度の高さがうかがえます!
さっそくアクティブセーフティ試乗へ。ここでは「緊急回避」「スラローム」「旋回ブレーキ」、そして「ハンドリング」と、4つのセクションからなるパイロンコースを走ります。
まず、「緊急回避」では、スタートから70km/hまでアクセルを全開にし、パイロン手前で急ブレーキ、そして急ハンドルを切るという一連の動作を行います。
普段、急ブレーキを踏む場面ってなかなかないのが現実ですよね。かく言う私も久しくこのテの走りから遠ざかっていたせいで、最初はつい気後れして無意識のうちに途中で緩めてしまいましたが、何度かやっているうちに勘が戻ってきました。いざという時はクルマが止まるまでブレーキは緩めない。これは鉄則ですね!
「スラローム走行」では一定の間隔に置かれたパイロンの間を通過し、車両の安定性や操作性を体感します。ここは早めにハンドルを切って、リズムよく。
「旋回ブレーキ」では、スタートから70km/hまでアクセルを全開にし、コーナーの手前で急ブレーキ。水が撒かれて滑りやすくなった路面でも、安定した姿勢でブレーキングができました。そして最後に「ハンドリング」。クルマの基本的な動作である、走る、曲がる、止まるがきちんと行えるかどうかを確かめます。
体験してわかること
こういった講習でいつもその重要性を痛感するのが「緊急回避」。いざという時の対処法を経験しているかいないかでは、大きな違いです。実際やってみると「目からウロコ」ですよ!
ちなみにこのアクティブセーフティ試乗には、「Aクラス」「Bクラス」「Cクラス」が用意されていました。講習を受けながらさまざまなモデルに試乗できるというのも、このイベントならではの魅力ですね。
最後にプロの技を体感すべく、同乗試乗へ。そのメリハリ満点の運転に同乗者一同、「ウオォォォ〜」の連発。「緊急回避」では、スタートからアクセル全開、すっとアクセルを抜くやいなや見事なフルブレーキング。「ガガガッ」とABSが作動し、車はしっかり障害物を回避。気がついた時には停車。これぞプロの技! しかも状況を説明しながら簡単にこなしちゃうのがスゴイ!! こういうプロの技を見るのは、とても刺激になりますね。
このアクティブセーフティ試乗で確認できたのは、クルマにとってどんなに過酷な状況でも、メルセデス全車に搭載されているESP(横滑り防止装置)がしっかりと車両の姿勢を安定させているということ。昔は、滑りやすい路面では急ブレーキや急ハンドルは命取り! と言われていましたけど、現代のメルセデス車では、たとえ雪道であっても緊急の場合は急ブレーキを踏むのが正しいんです。車両の状況に応じて、瞬時に細かい制御で対処してくれるESPがあるから大丈夫。急ブレーキで停車した後は自動的にハザードが点灯し、後続車に危険を知らせて追突事故を防ぐようになっています。
新たな環境技術
モータージャーナリストの清水和夫氏による講演は、「新型ディーゼルエンジンの日本での可能性」がテーマでした。
日本では、乗用車はほぼすべてガソリンエンジンで、ディーゼルエンジンはいまだに「環境に悪いエンジン」と認識されています。ところが実は、現在日本で精製されている軽油は、海外に比べても硫黄濃度が低くてクリーンなんです。その軽油でメルセデスのクリーンディーゼル車を走らせれば、ガソリン車と同じ水準にまで排ガスのクリーン度を高められるんですね。
石油を精製すれば、ガソリンと軽油はセットで生まれるもの。本来ならガソリンと軽油、どちらもバランスよく国内で消費することが望ましいんですが、現在の日本では消費がガソリンに偏っている。一方、欧州では軽油に偏る傾向が。それぞれの余剰分を輸送してCO2排出量を増やすのはムダ! エコじゃありません。
清水氏は、日本の乗用車にもディーゼル車が25〜30%普及すると、ちょうどいいバランスになると提唱します。長距離移動が得意なディーゼル車は、今後、首都圏3環状の開通によって、日本でもよりメリットが感じられるようになるだろう、と分析しています。
安全運転講習のみに終わるのではなく、クルマを取り巻く環境について考えるきっかけにもなり、とても有意義な1時間でした。
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最新モデルで公道試乗
続いて、メルセデス・ベンツ最新モデルの公道試乗へ。そのラインナップは、ハイブリッド車「Sクラス ハイブリッドロング」、1.8リッター直噴ターボを搭載した「E250 CGI ブルーエフィシェンシー」、さらにクリーンディーゼルエンジン搭載の「E350 ブルーテック」。このなかでも注目なのが、日本の平成22年度ポスト新長期規制をクリアしたクリーンディーゼル車「E350 ブルーテック」。私も興味津々です!
「Sクラス ハイブリッドロング」では、耳栓をしているみたいな静粛性の高さと、実走行で約13km/リッターという燃費の良さに納得。「E250 CGI」では、1.8リッターエンジンとは思えないほどのトルクフルな走りと軽快なハンドリングが楽しめました。
そして、2010年2月24日に発売した「E350 ブルーテック」。この日はまだ発売前だったのでテスト車でしたが、従来のディーゼルエンジン的な音や振動をまったく感じさせない静かで軽快な走りに、ディーゼルの可能性の大きさを感じました。今度はこのクルマでロングドライブをしてみたい!
以上のような充実したプログラムが用意された「メルセデス・ベンツ ドライビング エクスペリエンス」、みなさんも、クルマをとりまく環境や普段の運転を見直すきっかけとして、気軽に参加してみてはいかがでしょう。
(文=スーザン史子/写真=メルセデス・ベンツ日本)
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スーザン史子
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