「ポルシェ911 GT3 R」にハイブリッドバージョン誕生【ジュネーブショー2010】

2010.02.16 自動車ニュース webCG 編集部
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【ジュネーブショー2010】「ポルシェ911 GT3 R」にハイブリッドバージョン誕生

独ポルシェAGは、2010年3月2日から開催されるジュネーブショーで、ハイブリッドシステムを搭載した「ポルシェ911 GT3 R」を初公開する。

ポルシェの、しかもレーシングカーにハイブリッドモデルが誕生する。
ベースとなるのは、今年1月にデビューしたGTカーレース用マシン「ポルシェ911 GT3 R」。現在多く見られる、ガソリンエンジンを傍らのモーターがアシストするタイプと異なり、前後輪でそれぞれの役割を分担するハイブリッドシステムを採用する。
すなわち、リアホイールは、リアに搭載された480psの4リッター水平対向6気筒ガソリンエンジンが駆動。フロント側にも60kW(=82ps)を発生するモーターを2基マウントし、こちらは左右の前輪のみ駆動する。

エネルギーをバッテリーに蓄えないのも、ハイブリッド車としてはユニークだ。ブレーキング時に得られるエネルギーは、ドライバーズシートの隣に置かれる「エレクトリカルフライホイールパワージェネレーター」に蓄えられ、オーバーテイク時やコーナー脱出時など加速力が必要なときには、6〜8秒間有効な“パワーブースト”として活用。モーター駆動で車体を引っ張ることにより、リアからの推進力をアシストする。

ポルシェによれば、このシステムは「レースの条件に応じて、より大きなパワーを得られるだけでなく燃費も向上する」とのこと。今後は、5月に開催が予定されるニュルブルクリンク24時間レースなどへの参加を通じ、ロードゴーイングスポーツカーへの活用を視野に入れた研究開発を進めるとのことである。

(webCG 関)

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