「いすゞオーナーズミーティング2009 in くらがり」開催
2009.06.16 自動車ニュース大自然の中でマニア談義 〜「いすゞオーナーズミーティング2009 in くらがり」開催
2009年6月14日、愛知県岡崎市の「くらがり渓谷」駐車場で「いすゞオーナーズミーティング2009 in くらがり」が開かれた。
■いすゞのクルマが大集合!
「いすゞ」がSUVを除く乗用車生産から撤退してすでに16年、SUVの生産終了からもそろそろ7年が経とうとしている。今ではトラック・バスおよびディーゼルエンジンの専業メーカーとしての「いすゞ」しか知らない人もいるようだが、かつては個性的な乗用車をもラインナップしていたのである。
戦前からトラック、バスを中心とするメーカーだったいすゞは、1953年に英国ルーツ・グループの「ヒルマン・ミンクス」のライセンス生産によって乗用車市場に進出。62年には初のオリジナル乗用車である「ベレル」をリリース、それから90年代初頭までに「ベレット」「117クーペ」「ジェミニ」「ピアッツァ」などを送り出してきた。
そうしたいすゞ製乗用車(加えてSUVと一部の商用車)をこよなく愛す人々によって、10年ほど前から毎年開催されている「いすゞオーナーズミーティング」。7年前からは愛知県岡崎市の協力のもと、県下有数の自然環境に恵まれた風光明媚な場所である「くらがり渓谷」の駐車場で実施されている。
梅雨の晴れ間の開催となった今回は、全国から約130台のいすゞ車がエントリー。締切りに間に合わずエントリーは受理されなかったものの、いすゞ車でやってきたギャラリーを含めると、会場付近には150台以上のいすゞ車が集まった。
■ボンネットバス試乗会も大人気
その内訳は、残念ながら今回は「ヒルマン」や「ベレル」の参加こそなかったものの、60年代の「ベレット」や「117クーペ」から90年代の「ビッグホーン」や「ビークロス」まで、歴代モデルのほとんどが揃っていた。なかでも目立っていたのが「117クーペ」で、68年にデビューした初期型から70年代末の最終型まで、30台近くを数えた。
プログラムは車両展示を中心に、アトラクションとして地元有志の太鼓演奏や、中部地方で活躍するミュージシャンのミニライブなどを用意。加えて毎回実施され、名物ともなっているのが「ボンネットバス試乗会」。今回は「福山自動車時計博物館」所有の「銀河号」と名付けられた66年式「BXD30」が、エントラントやギャラリーを楽しませた。
集まったクルマとオーナーたちはかなりマニアックながら、緑に囲まれた環境と、オーナーに連れられてやってきた家族、とくに子供たちのおかげでコアな空気が程よく中和され、会場内には終始和やかな雰囲気が漂っていた。
(文と写真=田沼 哲)
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