4人乗りオープン「プジョー308CC」が国内デビュー

2009.05.14 自動車ニュース webCG 編集部

4人乗りオープン「プジョー308CC」が国内デビュー

プジョー・シトロエン・ジャポンは、「プジョー308」シリーズのオープンモデル「308CC」を、2009年6月1日に発売する。

■ロー&ワイド

2008年秋のパリサロンで初めてお披露目された「308CC」が、待望の国内デビューを果たす。プジョーは、「207」シリーズにも「CC」をラインナップしているが、そちらが2+2のコンパクトオープンであるのに対し、308CCはフル4シーターのミドサイズオープンと位置づけられる。

308CCのディメンションは、全長×全幅×全高=4455×1820×1430mm。先代「307CC」と比べ、全長で+75mm、全幅で+60mm大きくなった。いっぽう全高は−5mmと微減、ロー&ワイドなフォルムが強調されるかっこうとなった。サイズが拡大したぶん室内スペースも広がり、室内長、室内幅ともに307CCを凌ぐという。

ちなみにフロントマスクは、ハッチバックモデルと共通で、バンパーは「308GTi」のものと共通のデザインが採用された。それ以外のボディパネルは、すべて専用設計だという。

■四季を通じてオープンドライブ

最大の特徴である2分割電動油圧式ルーフ開閉システムは、ルーフの開閉時間を従来モデルの25秒から20秒に短縮するなど、使い勝手が高められた。

空調にも工夫を凝らし、年間を通じてオープンエア・モータリングを楽しめるようにしたのも新型の特徴。具体的には、ルーフの開閉状態を検知し、外気温や太陽光の強さに応じて冷房能力を自動調整するインテリジェント・オートエアコンを採用した。

さらにオープン時には、前席乗員の首まわりに温風を吹きかける「ネックウォーマー」をこのクラスで初めて採用。風量は3段階に調整できる。

なお308CCでは、前後シートともにヘッドレスト一体型のスポーツシートを採用するなど、オープンモデルにとって重要な見栄えにもこだわった。

■グレードの違いはインテリア

日本導入モデルは、「308CC プレミアム」と「308CC グリフ」の2種類。両モデルともに1.6リッター直噴ターボチャージャー付きエンジンを搭載し、最高出力140ps、最大トルク24.5kgmを発生。トランスミッションは4段AT(AL4)が組み合わされる。

プレミアムとグリフの最大の違いは、内装レザーの使用範囲。プレミアムではシートのみにレザーが使われるのに対し、グリフではシートのほか、ドア内張り、ダッシュボードまでがレザーで覆われる。このほかグリフには、コーナリング時に光軸が左右に変化するディレクショナルヘッドランプ、バイキセノンヘッドランプが装着され、ホイールもプレミアムより1サイズ大きい17インチが標準装着される。

価格は、308CCプレミアムが420万円で、308CCグリフは455万円。両グレードとも右ハンドルが標準で、グリフのみ受注生産で左ハンドルも選べる。

(webCG 曽宮)

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