プジョー、新世代のハイブリッドモデルを一挙公開!【パリサロン08】
2008.10.10 自動車ニュース【パリサロン08】プジョー、新世代のハイブリッドモデルを一挙公開!
仏プジョーは、新世代のハイブリッドを採用したクロスオーバーのコンセプトモデル「プロローグ HYモーション4」をパリサロンでお披露目した。
■前後、2つの心臓を搭載
このコンセプトカーは、「308」のSUV版「3008」になると予想されるもの。
PSAプジョー・シトロエンのハイブリッド「HYmotion(モーション)」に4WDを加えたこの「プロローグHYモーション4」は、2リッターディーゼルHDi FAPユニット(163ps、300Nm)をフロントに、エレクトロニックモーター(37ps、200Nm)をリアに搭載。トータル200ps(147kW)の最高出力を発生する。最高速度は209km/h。
バッテリーはNi-MH(ニッケル水素)を使用。エレクトロニックモーターに近いリアに搭載される。
停車中にエンジンが自動停止、アクセルを踏むと再始動する、PSAプジョー・シトロエンが開発した「ストップ&スタート」システムも採用。モーター稼働時のCO2排出量は109g/kmにおさえられ、電気モードではもちろんゼロ。燃費は25km/リッターを実現したという。
ドライバーは4つの走行モードを選択可能。すなわち、システムを自動的にコントロールする「オート」、バッテリーを活用し市街地走行などに威力を発揮する「ZEV(ゼロエミッションヴィークル)」、さらに、「4WD」と「スポーツ」が選べる。
■3輪車からレーシングカーまで
パリサロンでは、プジョーはこの他にもハイブリッドの「HYmotion」モデルを展示した。
まずは、今年8月に写真が公開されたクーペGTのコンセプトモデルの実車「RC HYモーション4」。4ドア、4シート、4WD(2WDにもなる)の“RC版”は、1.6リッター、218psのガソリンエンジンTHPに、エレクトロニックモーターが組み合わされる。
ただし、こちらは「プロローグ」とは逆に、エンジンはリアに、エレクトロニックモーターをフロントに置く。バッテリーも異なり、ニッケルではなくリチウムイオンが採用されている。
CO2排出量はプロローグと同値ながら、最高出力は合わせて313ps。0-100km/h加速4.4秒、最高速295km/hと、GTらしいパフォーマンスを誇る。
さらに、かつて「308ハイブリッド」と呼ばれた二輪駆動のディーゼルハイブリッド「308 HYモーション2」、スクーターとクルマの中間に位置付けされる3輪のコンセプトモデル「HYモーション3 コンプレッサー」も展示。
ルマン24時間耐久レース参戦で知られる「908 HDi FAP」のディーゼルハイブリッドバージョンスポーツプロト「908 HYモーション2」も並べられた。こちらは来年、実戦投入される可能性が示唆されている。
(文=野口友莉/YUYU/写真=プジョー、プジョースポール)
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