アウディTTの高性能版「TTS」デビュー
2008.09.02 自動車ニュースアウディTTの高性能版「TTS」デビュー
アウディ・ジャパンは、アウディ「TT」の高性能バージョン「TTS」を発表。2008年9月2日に販売を開始した。
■内外装の特別感をアップ
アウディTTベースの高性能バージョン「TTS」が日本に上陸した。TTSは専用の内外装パーツや高出力エンジンにより、TTのプレミアム性をさらに高めたフラッグシップモデルだ。
デザインは、基本的にTTクーペのそれを踏襲するが、ボディを取り巻くエアロパーツや足まわり系がごっそり交換されている。エクステリアにおける専用パーツは、ベース車より目が粗いフロントグリルや専用形状となるフロントバンパー、18インチホイール、サイドシル、リアディフューザー、エキゾーストマフラーなど。
内装には、アルカンターラと本革を組み合わせたシルバーステッチ入りのスポーツシートが標準装備され、このほかTTSならではのアイテムとして、サーキット走行用ラップタイムカウンターや、グレーのスピードメーター&タコメーターが装備される。
このたび日本に上陸したのは、クローズドボディ、左ハンドル仕様の「TTSクーペ」。搭載エンジンは、パワーが272psまで高められた2リッター直噴ターボ。これに6段SトロニックATが組み合わされる。
価格は、675万円。
■アウディ史上もっともパワフルな4気筒
エンジンは、既存のTTシリーズに搭載されている「2.0TFSI」をベースに、カムプロファイルの変更のほか、専用のターボチャージャーや冷却効率の高いアルミ製インタークーラーを備えたスペシャルユニット。スペックは、最高出力272ps、最大トルク35.7kgmを発生。ベースユニットと比べ、パワーで72ps、トルクで7.2kgmの大幅な向上を果たしており、4気筒シリーズではアウディ史上もっともパワフルな数値を叩き出す。
そのいっぽうで、このエンジンは最大トルクを2500rpmから5000rpmにかけて発生し続けることからもわかるように、ピークパワーだけでなく、実用性も同時に追求されている。もちろん、出力アップに伴いピストンピン、リング、コネクティングロッドなど負荷がかかりやすい構成パーツには補強を施すなどの対策が講じられている。
公表データによると、0-100km/h加速は5.2秒、最高速は250km/h(リミッター制御)だ。
サスペンションは、磁気流体を使い、減衰力を適宜最適化する「マグネティックライド・サスペンション」が標準装備される。クワトロシステムは、フロント〜リア間へのトルク配分速度を早めるプレッシャーリザーバーを採用するなどの専用チューニングが施される。
また、ESPがスポーツモード付きの2ステージタイプに変更されていたり、ステアリングのパワーアシスト量がTTS専用にセッティングされたりするなど、走りに直結する部分は、全面的に手が入っている。
■TTシリーズに2リッターターボ+クワトロ仕様が追加
TTSの追加を機に、ベースとなったTTシリーズにも一部改良が加えられた。最大のトピックは、2リッターターボ搭載のクワトロモデル「TTクーペ 2.0TFSIクワトロ」が追加されたこと。また、FF仕様の「TTクーペ 2.0TFSI」については、装備を一部簡素化することで、低価格化が図られた。TTシリーズの新ラインナップ&価格は、以下のとおり。
TTクーペ 2.0TFSI:439.0万円
TTクーペ 2.0TFSIクワトロ:499万円
TTクーペ 3.2クワトロ:589万円
TTSクーペ:675万円
TTロードスター 2.0TFSI :489万円
(webCG 曽宮)
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |