「シトロエンC3ピカソ」、今秋デビュー!
2008.07.11 自動車ニュース「シトロエンC3ピカソ」、今秋デビュー!
仏シトロエンは、新型のコンパクト・モノスパス(ミニバン)「C3ピカソ」の写真を初公開した。
■ユニークな箱型デザイン
2007年初頭に発売されたダブルシェブロンの「C4ピカソ」は、母国フランスでNo.1の販売台数を誇る人気モデルだ。同社は新たにBセグメントのスモールタイプを加えることで、MPV(多目的車)シリーズの充実を図る。
「丸くて四角い/力強くてチャーミング/モダンでレトロ/ボリュームがあって流線的」と、シトロエンは相反する要素をこの5人乗り新型MPVのフォルムに込めた。
大きなグリルとバンパー。鼻を潰したようなフェイスは存在感があり、かつ、ユーモラス。縦と横のラインを垂直&平行としながら、角は落としてソフトさを添えた。
現地フランスのメディアは、「日産のヒットモデル『キューブ』のようだ」とも評する。欧州では未販売ながら、その斬新なデザインからキューブに注目するメディアは少なくない(フランスの某自動車雑誌の副編集長をつとめる友人など、キューブを個人輸入しようとしたほど……というのは余談だが)。
■広くて明るいインテリア
全長×全幅×全高=4078×1780×1624mm。フロントまわりをコンパクトに、リアは垂直にすることで、室内空間を最大限有効活用する。分割式リアシートは各々最大150mmのスライドが可能だ。リアシート裏側の上部にあるスイッチで、折りたたみはワンタッチ。
荷室は5人乗り状態で容量500リッター(VDA方式)、シートを畳んだフルフラットの状態で最大1506リッターまで拡大する。さらに、助手席もフラットにすれば、長尺物もOKだ。
運転席を高めに位置し、両サイドの三角窓で構成された3面フロントウィンドウによって広い視覚を確保。パノラミックルーフも含めるとガラス面積は広大。広さに加え、自然光もふんだんに取り込めるように設計した。
パワーユニットは、BMWとPSAグループが共同開発したガソリンエンジンで、最高出力95psの「1.4VTi 」と120psの「1.6VTi」の2種類。ディーゼルも2種類用意され、CO2排出量を125g/kmまで抑えることに成功したと謳う90psの「HDi 90」と110psの「HDi 110 FAP」が選べる。
プジョー「207」のプラットフォームを使用するC3ピカソは、207と同様にスロバキアの工場で生産される。
今年10月2日から開催されるパリサロンで正式デビューし、2009年3月ごろ欧州で発売の予定。 価格は未発表だが、ライバルと目される「オペル・メリーバ」に近い1万4700〜1万9000ユーロと予想される。
既にC3ピカソのキュートな公式サイトがスタート。まずは、アクセスしてみては?
http://www.c3picasso.com/
(文=野口友莉/写真=シトロエン)
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