■【コレはゼッタイ!】「BMW 1シリーズtiiコンセプト」:クルマの本質的な楽しさを追求
【車両概要】
BMWのエントリーモデル「1シリーズ」に追加された2ドアクーペをベースとする。スポーティなインテリア/エクステリアだけでなく、車両軽量化や、前後重量配分の最適化などが施された、純粋な走りのモデル。
■BMW本来の味
最近の大きく重いBMW車にはさほど魅力を感じないが、このクルマでようやくBMW本来の軽快で面白そうな感覚が戻ってくるような気がする。
実際には乗ってみないとわからないが、「1202tii」とでも呼びたいコレには期待が持てそう。ボクはBMWエンジンの中では6気筒より4気筒を好み、あえて大きな排気量ではなく小排気量で高度なチューンを受けているほど好ましく思う。このtiiが生産化されるとしたら、希望したいのは3リッター6気筒ではなく、2リッター4気筒。さらにもう少しホイールベースを短く詰めてほしいところだ。
それにしてもドイツ車は元気だ。このまま正しい方向を目指して自動車界をリードしていってほしい。
(文=笹目二朗)
■E36型「M3」を思い出す
「古典的なBMWの価値観を若々しい感性で再解釈した」とBMWが語る説明はドンピシャで、僕はこのクルマを見た瞬間に、若い頃に憧れたE36型の「M3」を思い出した。欲しいのは、やっぱりこのサイズのFRクーペだ。
エンジン詳細はなかったが、順当にいけば「130i M-Sport用」の3リッター直6(265ps)か、それとも「335i」の3リッターターボ(306ps)か。なんにしろ胸の空くヤツを求む。ドライカーボン製のボンネットやドアミラー、やる気満々の大型ブレーキキャリパーなどは、正直日本のパーツマーケットでも手に入りそうなものばかりではあるが、それがBMWクオリティで、いっぺんに手に入るのなら「大人買い」もいい。
M3が憧れとして追いかけるには、シャレにならない存在(=価格)となっている現在、このクルマのデビューを願わずにはいられない。
(文=山田弘樹)
■ためらいのない豪速球
1シリーズをベースに、軽量化などで走りの性能を極めたのが、このtii。コンセプトも手法も直球そのものなのだが、しかしそれがなんのためらいもない豪速球なだけにシビレてしまう。
自動車メーカーは今、こぞって「若者のクルマ離れが……」と言うが、それは魅力のない商品のせいという部分も大きい。今回のショーでの国内メーカーが出展したコンセプトカーも、健康だ次世代のカッコ良さだコミュニケーションだと変化球勝負ばっかり。
そんな中、移動そのもの、ステアリングを握ることそのものの、つまりはクルマの本質的な楽しさに豪速球を投げ込み、実際にそこに周囲を引き込むBMWの姿勢は、実に清々しい。誰も待ってない変化球を考えるより、まずは速球を磨くべし、ということだ。
(文=島下泰久)
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