■【会場リポート】クリーンディーゼル戦略を推進するメルセデス・ベンツ
カンファレンスのステージに並べられたのは、「BLUETEC HYBRID」の2台。ディーゼル乗用車を日本に定着させたいという意思がはっきりと表れていた。
■11月1日から「メルセデス・ベンツ日本」に
メルセデス・ベンツが日本法人を設立してから今年で21年になるそうで、最初に挨拶に立ったダイムラー・クライスラー日本社長のハンス・テンペルさんの日本語が堂に入ったものだったのも当然なのだろう。「優れた地球市民として責任を果たし」ていくとともに、「日本政府とも協調」して活動していることをアピールした。
そして、11月1日から新たに「メルセデス・ベンツ日本」と名称変更されることも発表された。親会社の体制が変わったことに対応した措置である。これで、取り扱いブランドはメルセデス・ベンツ、マイバッハ、スマートの3つになる。
前回はバイオリンを持って登場したダイムラー社のディーター・ツェッチェ会長は、今回はオーソドックスにクルマに乗って現れた。ただ、そのモデル「S400」はメルセデスにとって重要な戦略車である。クリーンディーゼルのブルーテックにモーターを組み合わせたハイブリッドモデルなのだ。あわせて展示された「C300 ステーションワゴン BLUETEC HYBRID」とも、ボディは鏡面仕上げで光り輝いている。
■「クルマを発明した会社」の矜持と使命感
V6エンジンだがV8を上まわるパワーで燃費はリッター17.2kmという低燃費を実現したといい、プレミアムでありながら環境に優しいことを強調する。「これはディーゼルエンジンの理論的前進である」という言葉には、みなぎる自信が感じられた。
メルセデス・ベンツとしては、ディーゼル乗用車を日本に定着させることが大きな課題なのだ。「日本でもEクラスの15%以上がディーゼルになる」という発言は予測であるとともに大きな希望が込められているのだろう。
コンセプトモデルの「F700」にも熱心な言及があった。「これはメルセデス・ベンツの将来の姿である」というだけに、現実的な開発目標と考えているようだ。“未来のガソリンエンジン”DIESOTTO、“魔法のカーペット”PRE-SCANというテクノロジーは、ただの打ち上げ花火ではないのである。
燃料電池車も2010年に発売するとあらためて宣言していた。さまざまな環境技術を説明する際に、枕詞として「自動車を発明した会社として」と前置きしていたところに、矜持と使命感がにじみ出たスピーチだった。
(別冊単行本編集室 鈴木)
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