■【出展車紹介】「トヨタiQコンセプト」全長3m内に4人乗車を実現したスモールカー
トヨタ自動車はフランクフルトショーにも出展したスモールカー「iQコンセプト」を、東京モーターショー会場に持ち込む。“超高効率パッケージ”を謳う、プレミアムなコンパクトカーであるという。
■上級クラスからの移行を図る
全長が3mを切るクルマといえば、輸入車では「スマートフォーツー」、日本にも「スズキ・ツイン」などがある(あった)が、いずれも乗車定員は2名。一方、トヨタが提案するコンパクトカーは、全長が「ヴィッツ」の3785mmより805mm短い2980mmであるにもかかわらず、4人乗車を可能にしたのが特徴である。
全長は3mを切るが、全幅、全高はそれぞれ1680、1480mmとほぼヴィッツ並みのサイズを誇る。この中に4人分のシートを用意するとはいうものの、実際は大人3人分と子供1人分の“3+1”。ふたりのときには、運転席と助手席は横に並べて使うが、3人目が乗るときには助手席を前に出すことで大人が座れるスペースを確保する。一方、運転席は必要以上に前に出すことができないので、その背後は子供用のスペースになるというわけだ。
デザインを担当したのは、フランスにあるトヨタヨーロッパ・デザインディベロップメント(ED2)で、今年9月のフランクフルトモーターショーでワールドプレミアとなった。エクステリアは、ヘッドライトとテールライトがいずれも逆三角形で、ボンネットやドアハンドル、マフラーなどにもそのモチーフが反復されている。四隅に配置されるのは17インチのタイヤ&ホイールで、小さくても見た目の安定感は十分だ。
キャビンは開放感を手に入れるためにグラスルーフを採用。マンタをイメージしたというダッシュボードもユニークで、小さいからといって安っぽさを感じさせない仕上がりになっている。上級クラスユーザーからの移行を図り、結果的にCO2の削減に結びつけるのがこのクルマの狙いである。
(文=生方聡)
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