第333回:CAR検は日本を救う!?
コージの「自動車文化検定」絶対必要論!!
2007.09.12
小沢コージの勢いまかせ!
第333回:CAR検は日本を救う!?コージの「自動車文化検定」絶対必要論!!
2007年はメモリアルイヤー!
行ってきました! しゃべってきました! 『CAR検』夏期特別プログラム。
『webCG』でも告知されていたから知っていると思うけど、これは俺が“アンバサダー”なるものを勤めさせていただいている日本初、いや世界初!? の自動車文化検定こと“CAR検”の勉強会のこと。先の8月に大阪と東京の2会場で行われ、会の最後に俺と相棒の美人エッセイストの吉田由美ちゃん、そして司会進行役のNAVIのイケイケシオミくんとで、ひとしきりブチ上げてきたのよね。
テーマは「今、なぜCAR検なのか?」という壮大(!?)なもの。ひとしきりここで繰り返させていただくと、個人的にCAR検というのは日本の経済界、いや社会全体の未来に大きく関ってくる活動だと思うのですよ。非常に大げさに言っちゃうと。
というのも今の日本の自動車産業は、高速道路の管理やガソリンスタンド店員なども含めると、全就労労働者のおよそ1割が従事しているともいわれる基幹産業で、まさに国家の屋台骨。その象徴が今年、あのトヨタ自動車がGMを抜いて、世界最多の自動車生産企業体になるかもしれない事実であり、ある意味、CAR検が始まる2007年は世界に冠たる自動車大国ニッポンのメモリアルイヤーでもある。
ドライバーに対して厳しい仕打ち
しかし、そんな繁栄のさなか、裏では恐るべき空洞化が始まっている(と俺は思う)。
それはいわゆる若者のクルマ離れであり、自動車行政のいき過ぎた厳しさであり、国民全体のクルマへの愛のなさ、理解のなさである。
具体的には未だ暴走族の延長としか認識されてないレース活動やスポーツドライビングだったり、一方的に厳しくなるスピード規制。特に個人的にはバイクの駐車禁止の厳罰化なんてのはいかがなものかと思う。
たしかに迷惑駐車は困るし、特に駅前の放置バイクは困った存在だが、クルマもバイクも停める場所なしでは恩恵を受けられない存在であって、「なにがなんでも使うな」というやりかたは受け入れがたい。個人的には空いてる広い道にはクルマを止めてもいいと思うし、そもそも交通量の多い昼間のパーキングメーターに有料でクルマを停めさせておきながら、夜間の空いた時間は停められないというのはどう考えてもヘンだ。
ようするにこれだけ自動車を売って儲けさせていただいている国にもかかわらず、クルマ、バイク、そのドライバー&ライダーに対する最近の仕打ちはあまりに厳しく、先日なんて路上のバイクの上で傘さして寝ているバイク便ライダーを発見し、その酷な労働環境に思わず涙が出たくらいだ。
国家の存亡にも関わる
つまり、クルマは使って便利な反面、使い方を間違えると恐ろしい道具だという認識はさておき、とにかく「間違ったらいけませんよ」とだけ厳しく注意しているような状態。これだけいいクルマを売っておきながら、これだけ使いづらい国もなく、これではクルマを使っても全然幸せな気分になれない。
だからクルマ販売が毎年1割近く落ちるのも当然であり、ようするに今の日本はクルマを売ることばかりに長け、使うことには消極的なアンバランスな国に向かってひた走ってるわけよ。ある意味、ドイツとは対極的だよね。
でね。前置きは長くなったけど、それに対抗する一つの手段がCAR検なわけですよ。テキストで日本が生んだ自動車偉人、小林彰太郎さんが述べてるように、クルマは乗って楽しむだけでなく、しゃべっても、知っても面白い、文化的なものだからそういう側面をもっと掘り出さなければいけない。
その昔、クルマクチプロレスが夜な夜なファミレスで繰り広げられてた状態をなくしてはならず、“クルマを知って学んで楽しむ”という行為をもっと普及させるべきである。それは趣味の世界の問題のみならず、国家の存亡という意味においてもね。
日本自動車産業繁栄のために
クルマ知識の楽しさを知れば、すこしでもクルマ離れ、クルマに対する愛情の薄れを遅らせられるわけで、その点、「CAR検は素晴らしい活動ですよ」といいたいわけ。
実際、今回の特別プログラムで感動したのは、講義を聞きに来た人の大半の動機が「自分のクルマ知識を試したかったから」という事実であり、まさに理想的。こういう人にこそもっとクルマ知識を学び、学ぶ楽しさを全国に伝えてほしいものであり、あのとき俺は「みなさんこそ、CAR検のアンバサダーであり、伝道師になってほしい」と伝えたわけなのだ。
ってなわけで、もはや10月14日の検定申し込みは終わってしまったわけだけど、CAR検活動はまだまだ続きます。
つまり今回は現在の日本自動車産業、そして文化の繁栄を謳歌すべく、みんなでガンバローっていう俺のメッセージなんですよ。ひとつよろしくっ!
(文と写真=小沢コージ)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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