次期プリウスが見えた!「トヨタ・ハイブリッドX」【ジュネーブショー07】
2007.03.12 自動車ニュース【ジュネーブショー07】次期プリウスが見えた!「トヨタ・ハイブリッドX」
2007年3月6日にプレスデイで幕を開けたジュネーブショー。
トヨタブースに鎮座する「ハイブリッドX」は、次期「プリウス」と噂される。その真相は?
■次期型のデザインプロポーザル
初代プリウスのデビューは1997年で、2代目(現行型)は2003年。6年がプリウスの製品サイクルとするなら、3代目を公開するのは時期的にちょっと早い。
そんなこともあってか、トヨタはこの未来的なフォルムを持つ「ハイブリッドX」と次のプリウスの関連性を何も明言していない。
しかし、なだらかなルーフラインにリアエンドにはめ込まれた後方確認用のウィンドウ、縦長のヘッドランプクラスターと、このクルマは結構はっきりと「次期プリウスです」と自己主張している。
今回、ハイブリッドシステムに関する具体的な提案はなきに等しかった。したがって「ハイブリッドX」は、純粋なデザインプロポーザルとして鑑賞すべき。担当したのは、トヨタの欧州デザイン拠点、ED2(フランス・ニース)である。
■ミニバン的だが、新しいフォルム
ルーフのラインが平坦で、よりミニバン的なフォルムに進化したが、その素性は純粋な4ドア、4シーターカーだ。居住性や空力を追及していくと抑揚に乏しい退屈なフォルムになりがちだが、「ハイブリッドX」にはわりと骨太なかたちで“新しさ”が宿っている。個性的な欧州勢のなかにあっても、しっかりそう感じられる。
ドアはショーカーお約束のギミックともいうべき“観音開き”である。しかしBピラーレスのクルマをすでに複数量産化しているトヨタだけに、「次のプリウスはきっとこうはならないだろう」とは言えない。
ひとつ指摘するなら、リアドアから後ろの部分のボリューム感があり、少々視覚的に重々しく感じられる。そこにもう1列シートが隠れているかと思えるほどだ。しかし意外なことに全長は4500mmと現行プリウスとほぼ同じレベルに収まっている。
トヨタ・モーター・ヨーロッパのティエリー・ドンブレバル上級副社長は、記者会見で「数年内に全世界におけるハイブリッド車の販売台数を2倍に引き上げる計画」と語り、新型プリウスにかける意気込みの大きさを暗に示した。
(NAVI竹下)
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