トヨタ・カローラランクスZ【試乗記】
つんくは買わない 2002.10.10 試乗記 トヨタ・カローラランクスZ 2001年1月、カローラシリーズに追加された5ドアハッチバックの「カローラランクス」。つんくがTVコマーシャルに登場した三男カローラに、自動車ジャーナリストの下野康史が試乗した。 会員コンテンツ「Contributions」より再録。つんくは買わない
2001年1月に国内投入されたカローラのハッチバック。相変わらず、妙にエラそうなノーズに、とってつけたような、一転、軽快感そこそこのテールエンド。新型カローラ三番手の5ドアボディは、うすらデカくてカッコわるい。こんどのカローラは、見ても乗っても“フィールダー”に尽きるでしょう。
でも、中味は新型カローラだから、悪くはないだろうと、スポーティな「1.8リッター+6段MT」に乗ったら、やっぱり悪くはなかった。街なかでは、なんでこんなクルマでいまどきマニュアルなんじゃい、というような上等ファミリーカーの風情だが、ハイウェイや山道で飛ばすと、カローラなのに胸がすき、溜飲が下がる。190psのVVTL-iエンジンは、カローラなのに8000rpmまで回り、2速でも104km/hまで伸びる。しかも、6000rpmからの2段ロケットのようなジャンプ感は、ホンダVTEC以上。フトコロの深いサスペンションも、そのパワーに負けていない。
がしかし、トータルな1台のクルマとしては、印象が希薄。広くて、快適で、飛ばせば、かなり速くて、けっこう楽しい。なのに、全体のイメージは、なぜかグレーの背広ふう。絶対、つんくは買わへんで。進学校の番長。
(下野康史/2001年3月)

下野 康史
自動車ライター。「クルマが自動運転になったらいいなあ」なんて思ったことは一度もないのに、なんでこうなるの!? と思っている自動車ライター。近著に『峠狩り』(八重洲出版)、『ポルシェよりフェラーリよりロードバイクが好き』(講談社文庫)。
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