東京モーターショー:ホンダ
2001.10.25 自動車ニュース東京モーターショー:ホンダ
本田技研工業のプレスカンファレンスは、2001年10月24日、幕張メッセ中央ホールで行われた。「このような状況下だからこそ、ビジネス・アズ・ユージュアルで」という、なかなか効果的なツカミから始まった吉野浩行社長のスピーチは、内容が具体的できわめて分かりやすく、そして説得力に富んでいた。簡潔にかつ効果的に紹介するにはベストの方法と思われるので、以下箇条書きにて。
●この9月に英国第二工場が操業を開始。また来月には米国アラバマ工場も動き出す。さらには、2003年の操業開始を目指し、マレーシアの新工場も建設に着手。これらにより、新たなグローバル規模の調達生産ネットワークを構築する。
●楽しさは、創業以来変わらぬホンダ車の魅力。今回のショー出品車においては、「シビックTYPE R」や「NSX-R」、「デュアルノート」で走りの楽しさを、また「ユニボックス」で移動空間の楽しさを強くアピールした。
●“欲張りなスモールカー”として「フィット」に続く第2弾「SUU」を発表。今もっとも成長する可能性を秘めたセグメントへ向けてのモデルである。
●2002年までに、全モデルを「優・低排出ガス」とする。
●2005年までに“ほとんどのモデル”を「超・低排出ガス」とする。
●内燃機関の燃費改善は、もっぱらガソリンエンジンの進化と技術革新によってこれをおしすすめるものである。
●燃料電池車は2003年に出す。
●事故の際の歩行者に対する加害性の低さに関して、ホンダ車は全生産台数の93%、130万台超がきわめて優秀な、誇るべきレベルにある。
●「ホンダならきっとやってくれる」「ホンダがあってくれてよかった」、そう思われるようなクルマを作りたいし、またそう思われるような企業でありたい。
ということで。背負ってるモノの大小や好調不調の違いがデカいとはいえ、小泉シュショー(どことなく印象において通じるものがある)もこれっくらいビシッとしててくれたらいいのになあと思ってしまった。あるいは、石原トチジ(このかたにもやはりどことなく……)もこれっくらい謙虚そうであってくれたらなあとか。
(森 慶太)
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