三菱ランサーセディアSE-R(CVT) vs 日産プリメーラセダン1.8Ci LセレクションNEO Di(CVT)【ライバル車はコレ】
地味系正調セダン対決(8/15) 2000.08.15 試乗記 豊富な内容を誇るweb CG 新車データベースのなかの人気企画「ライバル車はコレ」。web CG が選ぶ、三菱ランサーセディアのライバルは?三菱ランサーセディアSE-R(207.3万円)のライバルは?
2000年5月にデビューしたランサーセディア。1.8、1.5リッター、2種類のエンジンが用意され、いずれも新開発のCVTが組み合わされる。SE-Rは、ラグジュアリー系セディアの最高峰。定着した感のあるRV人気の影にひっそり咲く正調セダン、北米、台湾ほかに輸出される国際派ランサーに敬意を表して、ライバルとして日産の欧州調セダンを選んでみた。
プリメーラセダン1.8Ci LセレクションNEO Di(CVT)……198.1万円
■目には見えねど、目に見える進歩。
ハンドリングの良さに「欧州車のクローン」とまで揶揄された初代を継いで、現行プリメーラが登場したのは1995年。97年にワゴンボディの追加、1.8リッターを新型QGエンジンにかえCVTを組み合わせるなど、ビッグマイナーチェンジが施されたが、モデル末期であることに変わりはない。
一方のランサーセディアは、パリパリのニューモデル。近年まれなほど、真面目に四角い。とはいえ、プリメーラと並べてどちらが新しいのかよくわからないのは、いかがなものか。
広い室内空間を内包する地味な外観とはうらはらに、すばらしい足まわりをもつのは両者共通。リアサスに、横剛性の確保(とコストダウン)を目的とした半独立式マルチリンクビームを採用したプリメーラの方が、スロットル操作に対する反応は敏。コントローラブルだ。セディアも軽快だが、安定志向。
基本性能に大きな時間差は感じなかったが、決定的な違いはCVTのデキ。33年に最初の特許が北米で登録された、決して新しくはない技術だが、燃費向上に有効とここのところ進歩が急だ。省燃費に振られたプリメーラのそれは、長所を活かそうとやたらと高いギアを使いたがるが、セディアの方は、より自然。ソフトウェアの面でも、明らかに進んでいる。
(web CG アオキ)
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青木 禎之
15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。
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