「マツダCX-3」のここに注目【LAショー2014】
2014.11.20 自動車ニュース ![]() |
【LAショー2014】「マツダCX-3」のここに注目
マツダは2014年11月19日(日本時間20日未明)、ロサンゼルスオートショーで新型コンパクトクロスオーバーSUV「マツダCX-3」を世界初公開した。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
■車高はタワーパーキングを考慮した1550mmに
CX-3は、マツダのSKYACTIV技術と「魂動(こどう)」デザインを全面的に採用したコンパクトクロスオーバーSUVで、同社の新世代商品の第5弾となる。開発に際しては、上質かつ洗練されたデザインと使いやすさを追求したパッケージング、ドライバーの意のままになる走りなど、クルマの本質的な価値の、高い次元での融合を目指したという。
ボディーサイズは全長4275×全幅1765×全長1550mm(日本仕様の開発目標値)と公表されている。「デミオ」と比べると全長で215mm、全幅で70mm、全高で50mm大きいが、全高については日本のタワーパーキングに対応した1550mm(シャークフィンアンテナ搭載、空車時)に抑えるなど、都市部や市街地での扱いやすさが重視されている。ホイールベースはデミオと同じ2570mm。
エクステリアデザインは同社のデザインテーマ「魂動」に基づいたスタイリッシュなものとなっており、プロポーションを磨き上げて無駄な要素を徹底的に排除することで、美しさや先鋭的なイメージがストレートに伝わるように作り込んだという。フロントビューでは精悍(せいかん)さを追求し、フロントグリルの桟(さん)の先端をシルバーに塗装し、横方向に広がるエネルギーを表現。ヘッドライトはターンランプ(ウインカー)をユニット外に配置することで薄くシャープなデザインとし、引き締まった表情を目指した。また、クロスオーバーSUVらしく、前後バンパーの下部やホイールアーチ、サイドシルを「CX-5」のようにブラックとし、力強さを演出した。他の新世代車には見られない目新しいところでは、Dピラーもブラック塗装とし、キャビンをよりスリークかつスマートに見せる工夫を施した。
■クロスオーバーらしい見晴らしの良さが売り
室内については、魂動デザインによるスタイリッシュなエクステリアプロポーションを実現したうえで、十分なスペースを確保したという。前席は、ショルダールームや左右席間の距離、レッグルームに余裕を持たせ、乗員が快適に過ごせる空間を作りだした。後席は前席に対して着座位置を内側に配置し、併せてヒップポイントを高めに設定することで、前方を見やすいレイアウトとした。乗車定員は5人。運転席についてはアイポイント高を約1250mmに設定して、気持ちよく、安心して運転できる見晴らしの良さを確保した。
他の新世代モデルと同様に、安全性を優先した新世代ヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)を採用しており、運転席には多くの情報を処理しながら正しい姿勢で運転に集中できる「Heads-up Cockpit」コンセプトが貫かれている。「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」(コンバイナータイプのヘッドアップディスプレイ)や7インチのセンターディスプレイ、情報機器を集中的に操作できる「コマンダーコントロール」などの各種装備のほか、スマートフォン等と連携するカーコネクティビティーシステム「MAZDA CONNECT(マツダコネクト)」が搭載されている。
■日本市場の主役は1.5ディーゼルか?
動的性能については、マツダがこだわる「ドライバーが意のままに操れる気持ちのいい走り」が追求されている。街中での使いやすさや高速道路での安心感だけでなく、緩やかなカーブが続くような道でも思いのままに楽しめるクルマ作りが貫かれているという。
エンジンは1.5リッターディーゼル(SKYACTIV-D 1.5)と2リッターガソリン(SKYACTIV-G 2.0)を、市場ごとに適切なラインナップで展開する。駆動方式は、FFのほかに、CX-5で初めて導入された「アクティブトルクコントロールカップリング」方式の新世代AWDシステムを設定する。トランスミッションは6段ATのほか、6段MTも用意される。サスペンション形式はフロントがマクファーソンストラット式、リアがトーションビームアクスル式。ブレーキは前がベンチレーテッドディスクで後ろがソリッドディスク、タイヤサイズは215/50R18と発表されている。なお、ボディー全体や各部材への高張力鋼板の使用比率は全体の63%に上るという。また、安全性能については、ミリ波レーダーなどの検知デバイスを用いた先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」が搭載されている。
今後のスケジュールについては、2015年春より、日本から順次グローバルで販売を開始していく予定。
(webCG)