【デトロイトショー2017】ホンダ、北米向け新型「オデッセイ」を世界初公開
2017.01.11
自動車ニュース
![]() |
本田技研工業の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは2017年1月9日(現地時間)、北米国際自動車ショー(通称:デトロイトショー/開催期間:2017年1月8日~22日)で、北米向けの新型「オデッセイ」を世界初公開した。
新開発の10段ATをミニバンとして初搭載
北米向けオデッセイは、1994年のデビュー以来、米国内で累計約250万台が販売されてきた。先代モデルも2010年のフルモデルチェンジから米国内のミニバン販売台数で7年連続1位をキープする人気車種となっている。
今回、発表されたのは、通算で5代目となるモデル。エクステリアは、ヘッドランプとテールランプにLEDを用いることで、先進感のあるシャープさを演出。また、空力性能に優れた流麗なボディーラインの採用や、スライドドアのレールをウィンドウ下に隠す処理を施すことなどにより、精悍さと優雅さの両立を図っている。
搭載される3.5リッター直噴i-VTECエンジンは、先代から32psアップの最高出力280psを発生。また、気筒休止機能のVCM(可変シリンダーシステム)も備わる。トランスミッションは9段または10段ATを搭載。上級グレードに搭載されるこの10段ATは、ホンダの独自開発によるもので、ミニバンとしては世界初採用となる。
使い勝手も強化が図られており、多様なシートアレンジを可能にする「マジックスライド」機構を搭載するほか、ドライバーが後部座先の乗員にスピーカーやヘッドフォンを介して話しかけられる「キャビントーク」や、後部座席の様子を、赤外線カメラを通してダッシュボードの8インチディスプレイに映し出せる「キャビンウォッチ」などが備わる。また、主要グレードには、安全運転支援システム「ホンダ センシング」が標準装備となる。
静粛性、ハンドリングの精密さ、上質な乗り心地を追求し、ボディーとシャシーは新開発された。特にボディーには超高張力鋼板、アルミニウム、マグネシウムなどを用いることで、軽量化とボディー剛性を高い次元で両立したとされる。さらに可変ギアレシオ付きデュアルピニオンEPSや、新開発のトレーリングアーム・リアサスペンションの採用などにより、ハンドリング性能が向上。サスペンションについては、コンパクトな設計がなされたことで、クラス最大級の荷室容量の実現にも寄与しているという。
(webCG)