VWの新型ミニバンコンセプト「ブリー」登場【ジュネーブショー2011】
2011.03.01 自動車ニュース【ジュネーブショー2011】VWの新型ミニバンコンセプト「ブリー」登場
独フォルクスワーゲンは、2011年3月1日に開幕したジュネーブショーで、コンパクトなミニバンのコンセプトカー「ブリー」を発表した。
「ブリー」は、現在市販されている「シャラン」や「ゴルフトゥーラン」よりも小さな、6人乗りのワンボックスカーだ。
アイデアの素とされたのは、1950年に生まれた同社のコンパクトバン「タイプ2」。2001年のデトロイトショーに出展された「マイクロバス」コンセプトを経て、10年後の今回、新たな電気自動車(EV)として再びオートショーのひな壇に飾られることとなった。
エクステリアは、レトロなツートンカラーやボンネットのVラインなど、前述のご先祖の特徴を生かしたボクシーなもの。
実際のボディサイズは、全長×全幅×全高=3.99×1.75×1.70m(ホイールベースは2.62m)で、ゴルフトゥーランより40cmほど短く、5cmほどスリムになっている。車重は1450kgだ。
床下にはリチウムイオンバッテリーが積まれ、85kW(115ps)、270Nm(27.5kgm)を発生するフロントの電気モーターで前輪を駆動する。
0-100km/h加速は11.5秒でこなし、最高速度は(電気的に制限される)140km/hを実現。航続可能距離は最大300kmと伝えられ、特設の電気ステーションを使えば、空の状態から1時間足らずで満充電できるという。
インテリアは、3人がけのベンチシートを前後に備える2列6人乗りとなっており、前席は6:4の分割可倒式。後席は収納することもでき、通常370リッターの荷室容量を1600リッターにまで拡大可能。フラットなフロアや、明るいパノラマサンルーフもアピールポイントとなっている。
なかでも特徴的なのはAV機能で、アップル社のiPadをセンターコンソールにドッキング、タッチスクリーン式の多機能ディスプレイとして、ハンズフリーフォンやナビゲーションシステムの操作をすることができる。
そんな「ブリー」はコンセプトカーであるものの、フォルクスワーゲンは「1リッターもしくは1.4リッターのガソリンエンジンやディーゼルエンジンも搭載できる」などと、市販化を思わせる、より現実的なビジョンもチラつかせている。
(webCG 関)
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