ホンダが新型ビジネスジェット機の製品化を発表 最大11人が乗れるライトジェット機

2023.06.14 自動車ニュース webCG 編集部
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ホンダの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(以下、HACI)は2023年6月13日(現地時間)、コンセプト機「ホンダジェット2600コンセプト」をベースとした新型小型ビジネスジェット機を、2028年をめどに製品化すると発表した。

無給油でアメリカ大陸を横断可能!

HACIは、2021年にアメリカ・ネバダ州ラスベガスで開催された世界最大のビジネス航空機ショー「ナショナルビジネスアビエーションアソシエーション」において、「新たな移動の価値をもたらす小型ビジネスジェットコンセプト機」としてホンダジェット2600コンセプトを発表。同機が高い評価を得るとともに、市場におけるニーズの高さを確信したことから製品化を決定したという。

現在、HACIが生産・販売しているのは、ベリーライトジェット機に属する「ホンダジェット エリートII」のみとなっており、新型のビジネスジェット機が製品化されると、同社はひとクラス上のライトジェット機カテゴリーにも参入することとなる。

機体の特徴としては、HACIの独自技術である主翼上面エンジン配置、自然層流翼および自然層流ノーズ、コンポジット胴体をさらに進化。最大11人の乗員・乗客が搭乗できるという。また通常のライトジェット機より20%、中型ジェット機より40%以上も燃費を向上させることで、ライトジェット機として世界で初めてノンストップでのアメリカ大陸横断を可能とするとしている。さらにパイロット1名での運用を想定しているほか、長距離飛行にも適した広いキャビンと優れた静粛性も実現するという。

HACIは、新型ビジネスジェット機の製品化決定に伴い、エンジン、アビオニクス、胴体などの主要サプライヤーと契約を締結。2028年ごろのアメリカ連邦航空局(FAA)の型式証明取得に向け、今後開発を進めていくとしている。

新型ビジネスジェット機の概要は以下のとおり。

  • エンジン:Williams FJ44-4C
  • アビオニクス:Garmin G3000
  • 最大定員:乗員1名+乗客10名または乗員2名+乗客9名
  • 航続距離:2625ノーティカルマイル(NBAA IFR Range、1乗員+4乗客)
  • 最大巡航速度:450ノット
  • 最大運用高度:4万7000フィート

※航続距離、最大巡航速度、最大運用高度は目標性能。

(webCG)

ホンダ エアクラフト カンパニーが開発を進めている新型小型ビジネスジェット機。
ホンダ エアクラフト カンパニーが開発を進めている新型小型ビジネスジェット機。拡大

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